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1 # kvm
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3 ## kvmとは
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4 Linux上で仮想化環境を利用するためのソフトウェア。
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5 KVMはIntel社のIntel VTやAMD社のAMD-Vなどマイクロプロセッサの提供する仮想化支援機能を利用し、LinuxカーネルをVMMとして動作させる。その上で複数台のコンピュータを仮想的に動作させることができ、Linux自体を含む様々なOSを並列に動作させることができる。
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7 ## kvmでの差分ディスク管理
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9 以下のコマンドを実行することでxmlファイルを作成することができる。
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12 % /usr/bin/qemu-kvm -name VMNAME -hda /media/fcs/student/e /e /IMAGENAME.qcow2 -m 2048
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13 ```
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15 - "VMNAME"がVM名、"IMAGENAME"がIMAGEファイル名となる。
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16 - "-m" オプションでメモリ容量の設定。この場合は2048MB
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17 - "-hda" オプションでストレージとして与えるファイルの指定。
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19 作成したファイルには必要に応じて以下の変更を加える。
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20 - type archの値を'i686'からx86_64に。
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21 - <driver name='qemu' type='qcow2'/>を<disk>〜</disk>間に追加。
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22 - <graphics type='vnc' port='5901' autoport='no' listen=''/>を<graphics type='vnc' port='5901' autoport='yes' listen='0.0.0.0'/>に変更。
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24 既存の xml ファイルをコピーして、直接 xml を書き換えてしまってもよい。
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25 書き換える必要がある部分は、
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26 - name
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27 - uuid
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28 - source file
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29 - mac address の4つ。
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31 name にはVM名、uuid には uuidgen コマンドで生成されたもの、source file には使用するファイルのパス、mac address には他と被らないように適当な mac address を入れればいい。
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33 ### ethernetの設定
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34 ブリッジ接続の場合は、作成したxmlファイルにさらに変更を咥えなければならない。
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35 - interface typeの値を'ethernet'から'bridge'に変更。
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37 ### イメージファイルの作成
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38 QCOW2形式なら、最初に全容量を確保しないのでスペースを広く取らない。また、Copy on Writeが使えるのでイメージ本体には書き込まずに差分ファイルデータに書き込み、差分で管理することができる。
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39 以下のコマンドを実行することでQCOW形式のイメージファイルが作成される。
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41 ```
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42 % qemu-img create -b BASEIMAGE -f qcow2 IMAGE
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43 ```
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45 - "-b"オプションでbase imageを指定しておくことで作成したイメージファイルには差分のみが書き込まれるようになる。BASEIMAGEにベースとするファイルのパスを指定する。
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46 - "-f"オプションでフォーマットの指定。ここでは前述したようにQCOW2。
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47 - IMAGEは作成するイメージファイル名。
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49 ### xmlファイルの登録
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50 作成したxmlファイルをvirshに登録する。このとき既にイメージファイルを作成しておく必要がある。登録は以下のコマンドを実行することで行える。
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52 ```
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53 % sudo virsh define XMLFILE
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54 ```
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56 XMLFILEに登録するファイルのパスを指定する。また、登録されたxmlファイルは/etc/libvirt/qemu 以下にコピーされて管理されるため、登録後に元のxmlファイルに変更を加えても反映されない。編集方法については次の項にて示す。
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58 ### virsh
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59 virshは他にも以下のような用途がある。
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60 - xmlファイルの編集
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61 ```
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62 % sudo virsh edit VMNAME
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63 ```
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64 登録したxmlファイルの編集を行う。前述したとおり、これらのファイルは/etc/libvirt/qemu 以下に存在する。
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66 - 起動
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67 ```
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68 % sudo virsh start VMNAME
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69 ```
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70 指定したVMを起動する。
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72 - 一覧の確認
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73 ```
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74 % sudo virsh list --all
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75 ```
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76 登録したVMの一覧を表示する。
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78 - VNCポートの確認
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79 ```
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80 % sudo virsh vncdisplay VMNAME
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81 ```
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82 指定したVMのVNCポートを表示する。
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84 - xmlファイルの確認
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85 ```
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86 % sudo virsh dumpxml VMNAME
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87 ```
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88 指定したVMのxmlファイルの内容を表示する。
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90 ### kvm で linux kernel を debug する
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92 http://okinawadevops.github.io/2014/10/18/yosukeota/
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94 - ie-virsh define 01 で指定されたディレクトリに qcow2 のイメージを置く
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95 - ie-virsh start 01 で起動する
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96 - ie-virsh vncdisplay 01 で表示された番号に5900を足したものがVNCポートになる
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97 - defineのときに表示されたパスワードでVNCに接続する
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98 - root でログインしてgrubを書き換えてコンソールログインできるようにする
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99 - `/etc/default/grub` を編集する
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100 - ie-virsh console 01
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101 - あるいはipv6でsshで接続する
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103 https://fedoraproject.org/wiki/Building_a_custom_kernel を見てkernelをコンパイルする
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104 コンパイルしたディレクトリを手元にコピーする
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106 ie-virsh destroy 01 , ie-virsh undefine 01 で一度消してからie-virsh gdb-define 01 でデバッグ用にVMを定義する
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108 `ie-virsh start 01` で起動する
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109 コピーしたソースディレクトリ上に移動し
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110 ```
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111 gdb vnlinux
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112 ```
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113 とする
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114 ```
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115 ie-virsh dumpxml 01 でデバッグポートを確認してgdbの中で
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116 target remote :01234
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117 ```
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118 01234はデバッグポート
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