# kvm
## kvmとは
Linux上で仮想化環境を利用するためのソフトウェア。
KVMはIntel社のIntel VTやAMD社のAMD-Vなどマイクロプロセッサの提供する仮想化支援機能を利用し、LinuxカーネルをVMMとして動作させる。その上で複数台のコンピュータを仮想的に動作させることができ、Linux自体を含む様々なOSを並列に動作させることができる。
## kvmでの差分ディスク管理
以下のコマンドを実行することでxmlファイルを作成することができる。
```
% /usr/bin/qemu-kvm -name VMNAME -hda /media/fcs/student/e /e /IMAGENAME.qcow2 -m 2048
```
- "VMNAME"がVM名、"IMAGENAME"がIMAGEファイル名となる。
- "-m" オプションでメモリ容量の設定。この場合は2048MB
- "-hda" オプションでストレージとして与えるファイルの指定。
作成したファイルには必要に応じて以下の変更を加える。
- type archの値を'i686'からx86_64に。
- を〜間に追加。
- をに変更。
既存の xml ファイルをコピーして、直接 xml を書き換えてしまってもよい。
書き換える必要がある部分は、
- name
- uuid
- source file
- mac address の4つ。
name にはVM名、uuid には uuidgen コマンドで生成されたもの、source file には使用するファイルのパス、mac address には他と被らないように適当な mac address を入れればいい。
### ethernetの設定
ブリッジ接続の場合は、作成したxmlファイルにさらに変更を咥えなければならない。
- interface typeの値を'ethernet'から'bridge'に変更。
### イメージファイルの作成
QCOW2形式なら、最初に全容量を確保しないのでスペースを広く取らない。また、Copy on Writeが使えるのでイメージ本体には書き込まずに差分ファイルデータに書き込み、差分で管理することができる。
以下のコマンドを実行することでQCOW形式のイメージファイルが作成される。
```
% qemu-img create -b BASEIMAGE -f qcow2 IMAGE
```
- "-b"オプションでbase imageを指定しておくことで作成したイメージファイルには差分のみが書き込まれるようになる。BASEIMAGEにベースとするファイルのパスを指定する。
- "-f"オプションでフォーマットの指定。ここでは前述したようにQCOW2。
- IMAGEは作成するイメージファイル名。
### xmlファイルの登録
作成したxmlファイルをvirshに登録する。このとき既にイメージファイルを作成しておく必要がある。登録は以下のコマンドを実行することで行える。
```
% sudo virsh define XMLFILE
```
XMLFILEに登録するファイルのパスを指定する。また、登録されたxmlファイルは/etc/libvirt/qemu 以下にコピーされて管理されるため、登録後に元のxmlファイルに変更を加えても反映されない。編集方法については次の項にて示す。
### virsh
virshは他にも以下のような用途がある。
- xmlファイルの編集
```
% sudo virsh edit VMNAME
```
登録したxmlファイルの編集を行う。前述したとおり、これらのファイルは/etc/libvirt/qemu 以下に存在する。
- 起動
```
% sudo virsh start VMNAME
```
指定したVMを起動する。
- 一覧の確認
```
% sudo virsh list --all
```
登録したVMの一覧を表示する。
- VNCポートの確認
```
% sudo virsh vncdisplay VMNAME
```
指定したVMのVNCポートを表示する。
- xmlファイルの確認
```
% sudo virsh dumpxml VMNAME
```
指定したVMのxmlファイルの内容を表示する。
### kvm で linux kernel を debug する
http://okinawadevops.github.io/2014/10/18/yosukeota/
- ie-virsh define 01 で指定されたディレクトリに qcow2 のイメージを置く
- ie-virsh start 01 で起動する
- ie-virsh vncdisplay 01 で表示された番号に5900を足したものがVNCポートになる
- defineのときに表示されたパスワードでVNCに接続する
- root でログインしてgrubを書き換えてコンソールログインできるようにする
- `/etc/default/grub` を編集する
- ie-virsh console 01
- あるいはipv6でsshで接続する
https://fedoraproject.org/wiki/Building_a_custom_kernel を見てkernelをコンパイルする
コンパイルしたディレクトリを手元にコピーする
ie-virsh destroy 01 , ie-virsh undefine 01 で一度消してからie-virsh gdb-define 01 でデバッグ用にVMを定義する
`ie-virsh start 01` で起動する
コピーしたソースディレクトリ上に移動し
```
gdb vnlinux
```
とする
```
ie-virsh dumpxml 01 でデバッグポートを確認してgdbの中で
target remote :01234
```
01234はデバッグポート