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author akira
date Wed, 05 Mar 2008 19:23:59 +0900
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\section{Cell}
Cell Broadband EngineはメインプロセッサであるPowerPC Processor
Element(PPE)と6個のデータ処理プロセッサアーキテクチャSynergistic
Processor Element(SPE)が使用できる非対称マルチコアプロセッサでなり、EIB
と呼ばれる高速リングバスで構成されている。(図\ref{fig:Cell})
\begin{figure}[htb]
\begin{center}
\includegraphics[scale=.5]{./fig/Cell.pdf}
\end{center}
\caption{Cellの構成}
\label{fig:Cell}
\end{figure}

PPEは複数のSPEをコアプロセッサとして使用することができる汎用プロセッサで、
オペレーティングシステムの役割であるメインメモリや外部デバイスへの入出力
制御を行う。

SPEはPPEのような複雑な制御よりも計算を単純に繰り返すマルチメディア系の処
理を得意とする演算系プロセッサコアである。(図\ref{fig:SPE})
\begin{figure}[htb]
\begin{center}
\includegraphics[scale=.5]{./fig/spe.pdf}
\end{center}
\caption{SPE}
\label{fig:SPE}
\end{figure}

SPEはSPUとMFCから構成され、独自規格の命令セットを持っている。各々のSPUは
256Kbのメモリを持ち、各SPUから直接参照できる唯一のメモリとして存在する。
また128Kbのレジスタを128本持ち、SPEは各自が持っているLS以外は参照するこ
とができない。メインメモリなどのデータにアクセスする場合はDMAを用いる。
MFCはメインメモリや他のSPEなどとデータをやりとりするためのユニットで、
SPUはチャネルというインターフェースを介してMFCに対してデータ転送などを依
頼し、各々のSPUが持つLSにメインメモリ上のデータなどを転送する。