comparison student.tex @ 3:3ee6deaab278

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author gongo
date Mon, 14 Jul 2008 16:28:37 +0900
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1 \section{学生によるTaskManagerを用いた開発}
2 4月から6月にかけて、学生に TaskManager を用いて
3 簡単な並列プログラムを書いてもらった。
4 開発環境は Mac OS X と PS3 Linux である。
5 ここでは学生の反応について報告する。
6
7 \subsection{タスクの概念}
8 最初は Hello, World のプログラムを書かせた。
9 通常のCのプログラムと違い、「Hello, World」を表示させる部分を
10 タスクとして記述する、そのタスクを SPE 上で実行するということが
11 理解しきれない学生がいた。
12 TaskManager の仕様だけでなく、Cell のような並列実行環境についても
13 学ぶ必要があった。
14
15 \subsection{タスクへのデータ入出力}
16 SPE へ整数の配列を DMA で送り、各要素を2倍にして
17 PPE へ DMA で戻すというプログラムを書かせた。
18 Cell の DMA にはアライメントの問題があり、
19 Cell の仕様を理解しきれていない学生が居た。
20 TaskManager ではその部分を意識させないようにしている
21 (\tabref{tab:tm-api}:\verb|TaskManager::allocate(size);|)。
22
23 \subsection{画像の拡大縮小回転、色の変換}
24 文献\Cite{gongo2} の TaskManager では、
25 タスクに対して入出力は一つずつしか設定できなかった。
26 しかし、画像の複数の行を読み込む際、メモリアドレスに間が出来るため、
27 一つの入力出力では足りないという学生からの意見があった。
28 そこで新たに、複数の入出力を設定できる \verb|add_inData()、add_outData()|
29 を追加した。これらで設定したデータはリスト構造になっており、
30 Cell の場合、 MFC List DMA \cite{cell} の機能を使用してDMA を行っている。
31
32 また、送ったピクセルデータの長さやその他のパラメータも送りたいという意見から、
33 32ビットパラメーターを複数送れる \verb|add_param()| というAPIを追加した。
34
35 画像の読み込みは SDL \cite{sdl} を使用しており、
36 最初学生は生成された SDL のデータ構造 (SDL\_Surface) を
37 そのまま SPE に送っていた。
38 SDL\_Surface にあるピクセルデータはアドレスしか無く、実体はPPE 側にしかない。
39 しかし、SPE 側で PPE と同じようにそのアドレスを読みに行くということをする
40 学生が多かった。ここでも SPE の仕様に関して学ぶ必要があった。
41
42 その問題を回避するために、アドレスではなくデータを、SDL\_Surface ではなく、
43 自分たちが作ったタスクに合うようなデータ構造への変換を行った。
44
45 \subsection{ソートプログラム}