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introduction fix.
author | tkaito |
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date | Thu, 03 Feb 2011 03:59:24 +0900 |
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\chapter{序論} \pagenumbering{arabic} \section{研究背景と目的} 我々は、マルチコア CPU による並列プログラムの並列度と信頼性の向上を目指している。 我々の研究室で開発した Cell Broadband Engine 上で動作する フレームワーク Cell TaskManager Cerium を用いて、高い並列度を維持するためのパイプラインの改良 手法を提案する。 従来、コンピュータは CPU のクロック周波数を上昇させることで処理能力を高めてきた。 しかし、消費電力の増加や発生する熱の問題により、Core を複数持つことによって処理能力を 上昇させる方向に方針が変更されてきた。近年は様々なコンピュータにマルチコア CPU が 使われるようになっており、それに伴ってプログラミング手法も新たな曲面を見せている。 現在、学生実験にて家庭用ゲーム機 PlayStation 3 (以後 PS3 ) を用いたゲーム開発を行っている。 その PS3 には Cell Broadband Engine というマルチコア CPU が採用されている。 Cell Broadband Engine は1つの制御系プロセッサ PowerPC Processor Erement (PPE) と、 8つのデータ処理演算プロセッサ Synergistic Processor Element (SPE) から構成される 。 Cell は 複数の SPE を使用する並列プログラミングが求められている。並列プログラミング の経験が浅い学生にとって、このような Cell アーキテクチャを理解した上でゲーム開発を 行うことは困難である。 このような問題を、限られた学生実験の中で解決するために、我々は Cell のような Many Core Architecture を用いた、並列プログラムの開発をサポートするフレームワークと して Cell 用の Fine Grain Task Manager Cerium \cite{gongo} を開発した。 現在 Cerium では、 Task という処理の単位を用いて並列処理を実現している。 しかし、その並列度を保つことは難しく、並列プログラムの開発において プログラムの並列度が保証されているわけではない。これはCerium内部の処理に 関しても言えることである。並列プログラムはその全体の処理で高い並列度を保たなければ 全体の並列度は著しく下がってしまう (Amdahlの法則 \cite{amdahl} ) \\ そこで我々は、並列プログラムの高い並列度を維持する手法として、 Cerium のパイプラインの改良手法を提案する。 \\ 本研究での Task の単位は、サブルーチンまたは関数とする。 \begin{comment} \section{論文構成} \begin{description} \item[第2章] では Cell の詳細な仕様と、使用できる基本的な機能の説明を述べる。 \item[第3章] では Cerium を構成する機能の紹介と実装を述べる。 \item[第4章] では Task を用いたパイプラインの実装方法を述べる。 \item[第5章] では PS3上での並列プログラミングと Cerium を用いたプログラミングの比較 を行う。また、実際に学生に製作してもらったゲームを紹介する。 \item[第6章] において、まとめと今後の課題とする。 \end{description} \end{comment}