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author | Yu Taninari <you@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> |
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date | Sat, 25 Feb 2012 17:03:33 +0900 |
parents | d18e410d728a |
children | baa7e53bbf98 |
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\chapter{VNCについて} \label{chap:introduction} \pagenumbering{arabic} \section{TightVNCについて} VNC(Virtual Network Computing)は、RFB プロトコルを用いて遠隔操作を行うリモートデスクトップソフトである。 VNCはサーバ側とクライアント(ビューア)側に分かれていて、サーバを起動し、 クライアントがサーバに接続を行い遠隔操作を可能にする。 TightVNCはフリーのVNCソフトである。圧縮されたデータを扱うことができるので、低速回線環境でも動作できるように設計されている。しかしその分CPUパワーが必要である。 \section{RFBプロトコル} TightVNCではRFB (remote frame buffer) プロトコルが使用されている。 RFBプロトコルは、GUI操作をリモートアクセスで行うためのプロトコルである。 画面の描画の更新は画面の差分が発生した部分を矩形毎で送り描画される。 また、画面の描画データに使われるエンコードが多数用意されており、また独自のエンコードを実装することもできるシンプルなプロトコルである。 後述するが画面共有の認証などもRFBプロトコルの中で決められている。 \section{VNCを多人数で使用するときの問題点} VNCを多人数で使用する際サーバに対してクライアントの接続が一極集中してしまうことが問題である。 実験としてまず、iMacで複数のPCからVNCをかけてみた。 10台と繋ぐ前にVNCでの画面がカクカクになっていてさらにCPU使用率も跳ね上がっていた。 \begin{table}[htb] \begin{center} \begin{tabular}{|c|c|c|} \hline & スループット(Byte) & CPU使用率 \\ \hline 1台 & 20M(最大速度) & 55\% \\ \hline 48台 & 5M & 100\% \\ \hline \end{tabular} \end{center} \end{table} 問題点をまとめると一本の通信網への負荷が高く、サーバのCPUへの負荷が高いというのが問題である。