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author Taninari YU <you@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Wed, 19 Feb 2014 18:07:53 +0900
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 \chapter{研究背景と目的}
 \pagenumbering{arabic}
-授業を行う際、プロジェクタなどの投影機を使用して授業を進める場合が多い。しかし、広い部屋だと後ろの席に座っている生徒が見えにくいなどの不便を感じることがよくある。
-もし、授業を受けている学生の手元にパソコンがあるならば、手元のパソコンに先生の説明しているスライドを表示して授業を進めることでどこの席に座っていても、手元の画面に表示されているので見えづらいという問題は解決される。
-みんなの手元に先生の画面を配信するシステムとして、ビデオケーブルを引いて画面を配信する方法がある。しかし、この方法で画面共有をするには、工事を行ってビデオケーブル引かなければならないので、コストがかかってしまう。
+ 授業を行う際、プロジェクタなどの投影機を使用して授業を進める場合が多い。しかし、広い部屋だと、後ろの席に座っている生徒が見えにくいなどの不便を感じることがよくある。
+もし、授業を受けている学生の手元にパソコンがあるならば、手元のパソコンに教師が説明しているスライドを表示して授業を進めることでどこの席に座っていても、手元の画面に表示されているので見えづらいという問題は解決される。
+また、みんなの手元に教師の画面を配信するシステムとして、ビデオケーブルを引いて画面を配信する方法がある。しかし、この方法で画面共有をするには、工事を行ってビデオケーブル引かなければならないので、コストがかかってしまう。
 ビデオケーブルを引かずに、WEBページに授業のスライドを載せることで、Webページを共有することができる。しかし、この場合は、ページが同期していないので、どのスライドを説明してるのかわからなくなるといった問題が発生する。
-プログラミングの授業などでは、先生がどのような作業をしているかがとても重要になってくるが、これはWEBページを使用しても実現することができない。
+プログラミングの授業などでは、教師がどのような作業をしているかが重要になってくるが、これはWEBページを使用しても実現することができない。
 これらの問題は、オープンソースなアプリケーションであるVNCを用いることで解決することができる。
 VNCとは、RFBプロトコルを使用して、画面のデータを配信するシステムであり、RFBプロトコルは自身の画面をネットワークを介して他の画面に配信するためのプロトコルである。
 VNCは多人数で同時に接続してしまうと処理性能が落ちて授業の進行に画面がついていかなくなったり、アプリケーションの処理自体が止まってしまったりしてしまうという問題がある。
 この現象は一つのコンピュータに多人数が繋がるときに生じる問題である。
 クライアントをツリー状に接続させ、上から順番にデータを流していく方法によって、VNCサーバに対する負荷を分散させることができ、問題が解決できると考えた。
-ゼミでVNCを使用することを想定する。従来のVNCでは、発表者が変わるごとに新しくVNCに接続し直す必要がある。接続の手間を省くことで、ゼミをスムーズに進行させることができる。
-本研究では、多人数で画面共有ができるようにクライアントをツリー構造に接続させ、上から順番にデータを流していく方法で、VNCサーバに対する負荷を分散させるTreeVNCを作成し、更に、ゼミなどで使いやすいようにユーザインタフェースの提案と実装を行う。
+ゼミでVNCを使用することを想定する。従来のVNCでは、発表者が変わるごとに新しくVNCに接続し直す必要がある。接続の手間を省くことで、ゼミをスムーズに進行させることができる。\\
+ 本研究では、多人数で画面共有ができるようにクライアントをツリー構造に接続させ、上から順番にデータを流していく方法で、VNCサーバに対する負荷を分散させるTreeVNCを作成した。更に、ゼミなどで使いやすいようにユーザインタフェースの提案と実装を行う。
 %先生のスライドを生徒の手元にあるパソコンに表示することができる。しかし、多人数の生徒が先生のパソコンに同時に接続してしまうと処理性能が落ちて授業の進行に画面がついていかなくなってしまう。
 %更に当研究室では、VNCを使用してゼミを進めている。従来のVNCを使用すると発表者が変わるごとに新しくVNCを立ち上げ 直す必要がある。このような手間がなくなるとスムーズにゼミを進めることができる。\\
 % 本研究では、多人数で画面共有ができるようにクライアントをツリー構造に接続させ、上から順番にデータを流していく方法でVNCサーバに対する負荷を分散させるTreeVNCを作成し、更にゼミなどで使いやすいようにユーザインタフェースの提案と実装を行う。