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author taiki
date Tue, 17 Feb 2015 03:41:16 +0900
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\begin{abstract}

 IT 技術の進歩は目まぐるしく、学ぶ必要のあることが増えてきている。学習環境として実際の計算機上でエミュレートされた仮想の計算機である Virtual Machine (以下 VM ) と、OS 上の隔離された環境を構築する技術であるコンテナがある。それらを使用するにはクラウドサービスを使用するなど多くのコストを支払わなければならない。また学習のための環境を管理することは手間がかかる。
 
 そのため学生がコストを支払うことなく IT 技術を学習するための環境が必要である。また提供した環境を使用させるにあたり、管理者への煩雑な手続きを無くすことで管理者の負担を減らさなければならない。管理者側の負担として、VM の作成やアップロード、また VM のセキュリティ管理が挙げられる。
 
 琉球大学情報工学科 (以下 本学科) の次期システムではクラウドサービスと連携する。学生が開発したサービスを、情報システムを使用者自身が管理する環境であるオンプレミスから、外のサービスへ移行する。そうすることによって、遠隔地からでも本学科の学生が開発したサービスへの高速なアクセスが可能になる。現在のシステム構成から得られた知見を活かし、新たな教育用のシステムを構築する必要がある。

本研究では、IT 技術を教育するための環境を学生に提供するために、計算機にクラウドと VM 、コンテナを管理する Shien システムの構築と評価を行った。本研究室では学生に VM が使える環境を提供し、複数のユーザに対応するための ie-virsh を開発している。Shien システムに ie-virsh と、コンテナ管理ソフトウエアである Docker で使われる資源を管理するための ie-docker を組み込み、学生に使用させる。またその際に計算機同士で共有する iSCSI ディスクに使う Filesystem と、コンテナや VM の IO 速度の評価を行った。

現在のシステムと比較して、本研究で提案する Shien システムが教育用に適正であることを確認した。

\end{abstract}