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author | Shinji KONO <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> |
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date | Thu, 19 Feb 2015 13:17:33 +0900 |
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files | slide/slide.html |
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--- a/slide/slide.html Thu Feb 19 13:03:39 2015 +0900 +++ b/slide/slide.html Thu Feb 19 13:17:33 2015 +0900 @@ -104,23 +104,38 @@ <div> <font size=5> <h1>知的構造を格納するためのデータベース</h1> -<p>我々が扱っている知識は木構造であることが多い</p> -<p>RDBに木構造のデータを格納する際は表変換を行う必要があり、データ構造が煩雑になりやすい</p> -<p>木構造のデータを直接格納できるデータベースJungleの開発を行っている</p> -<p>Jungle上に組織の許認可管理アプリケーションmaTrixを実装する</p> -<p>データベースの表現力、機能の十分性、実用的な性能実証実験を行う</p> +<il> +<li>我々が扱っている知識は木構造であることが多い +<li>RDBに木構造の格納する際は表に変換を行う必要があり、スキーマが煩雑になる +<li>木構造のデータを直接格納できるデータベースが望ましい +</il> + +<p>そこで、並列研では非破壊木構造データベースJungleの開発を行っている</p> +<p>Jungleの表現力、機能の十分性検証、及び性能実証実験を行いたい</p> +<p>そのために、Jungle上に組織の許認可管理アプリケーションmaTrixを実装した</p> </font> </div> +<div> +<font size=5> +<h1>Jungle上でのmaTrixのデータ構造の表現</h1> +<p>Jugnleでは木構造持つノードを、そのままデータベースとして扱う</p> +<p>maTrixの人物Treeの一部をJungleのノードで表現</p> +<p>ノードは複数の子供ノードを持つ</p> +<p>ノードには属性名と属性の値の組があり、データベースのレコードに相当する</p> +<img src="./images/TreePersonJungle.png"> +</font> +</div> + <div> <font size=5> <h1>Jungleのデータの編集</h1> -<p>新しい木構造を作成することでデータの編集を行う。</p> +<p>新しい木構造を作成することでデータの編集を行う</p> <img src="./images/non_destructive_tree_edit2.png"> -<p>書き込み時に、ロックをかける必要があるのはルートノードを入れ替えるときのみ。</p> -<p>データの上書きが無いため、読み込み中にロックをかける必要がない。</p> +<p>書き込み時に、ロックをかける必要があるのはルートノードを入れ替えるときのみ</p> +<p>データの上書きが無いため、読み込み中にロックをかける必要がない</p> </font> </div> @@ -129,8 +144,8 @@ <div> <font size=5> <h1>組織の中の許認可管理アプリケーションmaTrix</h1> -<p>人、組織、役割等の情報を木構造として保持しており、Idでお互いに参照し組織構造を表現している。</p> -<p>許認可の判断は、アクセスルールが記述されたポリシーファイルにそって行われる。</p> +<p>人、組織、役割等の情報を木構造として保持しており、Idでお互いに参照し組織構造を表現している</p> +<p>許認可の判断は、アクセスルールが記述されたポリシーファイルにそって行われる</p> </font> </div> @@ -176,37 +191,30 @@ <div> <font size=5> -<h1>maTrixの組織構造表現例</h1> -<p>maTrixの組織構造は純粋な木構造ではない</p> -<p>木同士が相互参照を行うことで組織構造を表現している。</p> -<img src="./images/sosikiTree.png"> -<p>この図だと、人物Treeと組織Treeがお互い参照を行い組織運用モデルを表現している。</p> +<h1>Jungle上でのIdを使った木の相互参照</h1> +<p>組織構造は複数の木構造を持ち、お互いのノード参照し合っている</p> +<p>ex. 人物は、そのロールの木の中のノードを参照する</p> +<img src="./images/TreePersonJungle.png"> +<p>ロールの木のノードにID属性を用意し、異なるID値を割りふる</p> +<p>ノードIDにより参照を可能にする</p> +<p>→ノードIDの検索機能が必要となる</p> </font> </div> <div> <font size=5> -<h1>Jungle上でのmaTrixのデータ構造の表現</h1> -<p>この図は、maTrixの人物Treeの一部をJungleに格納したものである。</p> -<img src="./images/TreePersonJungle.png"> -<p>この様にJungleでは木構造のデータを読み込む。</p> -</font> -</div> - -<div> -<font size=5> <h1>maTrixでの許認可管理</h1> -<p>maTrixを用いた許認可は、組織構造だけでは判断されない。</p> -<p>アクセス可能な時間等のルールは組織構造では表現できないからである。</p> -<p>そこでアクセスルールを記述したポリシーファイルを用いて許認可管理を行う。</p> -<p>ポリシーファイルには、subject(誰が)、Resource(何に対して)、Action(何が出来るか)を記述する。</p> +<p>maTrixを用いた許認可は、組織構造だけでは判断されない</p> +<p>アクセス可能な時間等のルールは組織構造では表現できないからである</p> +<p>そこでアクセスルールを記述したポリシーファイルを用いて許認可管理を行う</p> +<p>ポリシーファイルには、subject(誰が)、Resource(何に対して)、Action(何が出来るか)を記述する</p> <p>以下に許認可管理の流れを示す</p> <ul> -<li>Aさん(Subject)が、学科のノートPC(Resource)の借りる(Action)ために、maTrixに貸出許可を求める。</li> -<li>maTrixはリポジトリから、貸出許可を与えるかを判断するためのポリシーを取得する。</li> -<li>ポリシーファイルを元に、組織構造にアクセスを行い許可を与えるかどうかを判断する。</li> +<li>Aさん(Subject)が、学科のノートPC(Resource)の借りる(Action)ために、maTrixに貸出許可を求める</li> +<li>maTrixはリポジトリから、貸出許可を与えるかを判断するためのポリシーを取得する</li> +<li>ポリシーファイルを元に、組織構造にアクセスを行い許可を与えるかどうかを判断する</li> </ul> </font> </div> @@ -214,27 +222,20 @@ <div> <font size=5> -<h1>Jungle上でのIdを使った木の相互参照</h1> -<p>Treeの検索は、Jungleが提供しているTraverserを使用する。</p> +<h1>Treeの検索</h1> +<p>Jungleの木をたどる Traverserを使用する</p> <div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;"> InterfaceTraverser traverser = tree.getTraverser(boolean useIndex); </div> -<p>TraverserはTreeのNodeを走破する機能を持ったクラスです。</p> -<p>TreeからgetTraverserで取得可能。</p> -<p>第一引数で 検索を行う際にIndexを使用するかどうかを選択できる。</p> -</font> -</div> - -<div> -<font size=5> -<h1>Idを使った木の相互参照2 </h1> -<p>Traverser.findでTreeに対して検索を行う。</p> +<p>TraverserはTreeのNodeを走破する機能を持ったクラスです</p> +<p>TreeからgetTraverserで取得可能</p> +<p>第一引数で 検索を行う際にIndexを使用するかどうかを選択できる</p> <div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;"> public Iterator<TreeNode> nodeIterator = traverser.find(Query query,String key, String searchValue); </div> -<p>第一引数には、探索の条件を記述する関数boolean condition(TreeNode)を定義したQueryを受け取る。</p> -<p>第二、第三引数の、String key、String valueはIndexの取得に使用する。</p> -<p>条件に一致したNodeのIteratorを返す。</p> +<p>第一引数には、探索の条件を記述する関数boolean condition(TreeNode)を定義したQueryを受け取る</p> +<p>第二、第三引数の、String key、String valueはIndexの取得に使用する</p> +<p>条件に一致したNodeのIteratorを返す</p> <div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333;"> public interface Query {<br>   boolean condition(TreeNode _node);<br> @@ -248,14 +249,14 @@ <div> <font size=5> <h1>JungleのIndex</h1> -<p>indexを実装することで探索計算量がO(logN)となる。</p> -<p>Jungleは過去のTreeを全て保持しているため、Treeのversion毎にIndexを持っている必要がある。</p> -<p>version毎にIndexを作るとメモリを多量消費してしまう。</p> -<p>FunctionalJavaのTreeMapを使用してIndexの実装を行った。</p> -<p>データの更新が行われた際に、一度作られたIndexに対して更新を行わず、新しいIndexを構築します。</p> -<p>その際、過去のIndexとデータを共有している。</p> -<p>複数のversionのIndexがあっても、データの差分しかメモリは消費されない。</p> -<p>メモリの使用量を抑えつつ複数のversionでIndexを保持できる。</p> +<p>indexを実装することで探索計算量がO(logN)となる</p> +<p>Jungleは過去のTreeを全て保持しているため、Treeのversion毎にIndexを持っている必要がある</p> +<p>version毎にIndexを作るとメモリを多量消費してしまう</p> +<p>FunctionalJavaのTreeMapを使用してIndexの実装を行った</p> +<p>データの更新が行われた際に、一度作られたIndexに対して更新を行わず、新しいIndexを構築します</p> +<p>その際、過去のIndexとデータを共有している</p> +<p>複数のversionのIndexがあっても、データの差分しかメモリは消費されない</p> +<p>メモリの使用量を抑えつつ複数のversionでIndexを保持できる</p> </font> </div> @@ -263,16 +264,16 @@ <div> <font size=5> <h1>木構造の親を辿るQuery</h1> -<p>maTrixで許認可を判断する際に、木構造の親を辿る検索を行う必要がある。</p> -<p>以下に親を辿る検索を行う例を記す。</p> +<p>maTrixで許認可を判断する際に、木構造の親を辿る検索を行う必要がある</p> +<p>以下に親を辿る検索を行う例を記す</p> <ol> -<li>Aさんが、maTrixに工学部の学生にのみ貸出を行っている書籍の貸出許可を求める。</li> -<li>Aさんの所属している組織の情報を取得する(情報工学科)。</li> -<li>情報工学科の親の情報を取得する(工学部)。</li> -<li>Aさんは工学部に所属しているため本の貸出を許可する。</li> +<li>Aさんが、maTrixに工学部の学生にのみ貸出を行っている書籍の貸出許可を求める</li> +<li>Aさんの所属している組織の情報を取得する(情報工学科)</li> +<li>情報工学科の親の情報を取得する(工学部)</li> +<li>Aさんは工学部に所属しているため本の貸出を許可する</li> </ol> -<p>TreeNodeでgetを行うと、親Nodeを返すParentIndexを実装した。</p> -<p>3番目の処理でParentIndexを使用する。</p> +<p>TreeNodeでgetを行うと、親Nodeを返すParentIndexを実装した</p> +<p>3番目の処理でParentIndexを使用する</p> </font> </div> @@ -280,30 +281,20 @@ <div> <font size=5> <h1>maTrixのポリシーファイルのInterpreter</h1> -<p>Jungle上での許認可判断は、組織構造とポリシーファイルを参照して行う。</p> -<p>引数にポリシーファイルと、誰が(subject)、何に(Resource)、どうするか(Action)を取る。</p> -<p>返り値は、許可(Permit) or 拒否(Deny)がある。</p> -<p>実際にJungleの上で許認可判断が行えるようになった。</p> +<p>Jungle上での許認可判断は、組織構造とポリシーファイルを参照して行う</p> +<p>引数にポリシーファイルと、誰が(subject)、何に(Resource)、どうするか(Action)を取る</p> +<p>返り値は、許可(Permit) or 拒否(Deny)がある</p> +<p>実際にJungleの上で許認可判断が行えるようになった</p> </font> </div> <div> <font size=5> <h1>maTrixのポリシーファイルのInterpreter</h1> -<p>Jungle上での許認可判断は、組織構造とポリシーファイルを参照して行う。</p> -<p>引数にポリシーファイルと、誰が(subject)、何に(Resource)、どうするか(Action)を取る。</p> -<p>返り値は、許可(Permit) or 拒否(Deny)がある。</p> -<p>実際にJungleの上で許認可判断が行えるようになった。</p> -</font> -</div> - -<div> -<font size=5> -<h1>Interpreterのデモ</h1> -<li>首都圏第一営業部責任者</li> -<li>urn:srl-oasis:systems:aso:normal-menu</li> -<li>読み込みと書き込みを許可する</li> -<p>ルールが記述されたpolicyを用いる。</p> +<p>Jungle上での許認可判断は、組織構造とポリシーファイルを参照して行う</p> +<p>引数にポリシーファイルと、誰が(subject)、何に(Resource)、どうするか(Action)を取る</p> +<p>返り値は、許可(Permit) or 拒否(Deny)がある</p> +<p>実際にJungleの上で許認可判断が行えるようになった</p> </font> </div> @@ -312,7 +303,7 @@ <h1>今後の課題</h1> <li>分散版の実装</li><br> <li>maTrix専用のデータ構造の定義</li> -<p>今は、maTrixのデータ構造をそのまま格納しているため、Jungleに合ったデータ構造を設計する。</p> +<p>今は、maTrixのデータ構造をそのまま格納しているため、Jungleに合ったデータ構造を設計する</p> </font> </div> @@ -320,11 +311,11 @@ <div> <font size=5> <h1>まとめ</h1> -<p>Jungle上で実用アプリケーションを構築できた。</p> -<p>その際に必要だった機能をJungleに追加した。</p> +<p>Jungle上で実用アプリケーションを構築できた</p> +<p>その際に必要だった機能をJungleに追加した</p> <li>Query</li> <li>Index</li> -<p>実際にポリシーファイルを読み込み許認可を行えた。</p> +<p>実際にポリシーファイルを読み込み許認可を行えた</p> </font> </div>