comparison paper/vmpcbc.tex @ 7:40eab722dfaa

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author Yasutaka Higa <e115763@ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Tue, 28 Jun 2016 17:08:53 +0900
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36 36
37 \author{比嘉 健太}{Yasutaka HIGA}{RUnivIe}[atton@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp] 37 \author{比嘉 健太}{Yasutaka HIGA}{RUnivIe}[atton@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp]
38 \author{河野 真治}{Shinji KONO}{RUniv}[kono@ie.u-ryukyu.ac.jp] 38 \author{河野 真治}{Shinji KONO}{RUniv}[kono@ie.u-ryukyu.ac.jp]
39 39
40 \begin{abstract} 40 \begin{abstract}
41 本稿は,情報処理学会論文誌ジャーナルに投稿する原稿を執筆する際, 41 Continuation based C 言語によって記述されたプログラムのデータ構造の性質を検証する手法を提案する。
42 および論文採択後に最終原稿を準備する際の注意点等をまとめたものである. 42 Continuation based C とは当研究室が提案している Code Segment, Data Segment という単位でプログラムを記述する言語である。
43 大きく分けると, 43 Code Segment とは処理の単位であり、データの単位である Data Segment を入力と出力に持つ。
44 論文投稿の流れと,\LaTeX と専用のスタイルファイルを用いた場合の論文フォーマットに関する指針, 44 プログラム全体は Code Segment どうしの接続により表現され、あるCode Segment の出力は接続された次の Code Segment の入力となる。
45 および論文の内容に関してするべきこと, 45 また、メモリ管理やエラーの処理など、本来中心に行ないたい処理と異なる処理はメタ計算として分離し、Meta Code Segment, Meta Data Segment として記述する。
46 するべきでないことをまとめたべからずチェックリストからなる. 46 Code Segment の接続処理を Meta Code Segment として表現し、接続部分に検証を含めることで 元の Code Segment を変更することなくプログラムの検証を行なう。
47 本稿自体も \LaTeX と専用のスタイルファイルを用いて執筆されているため, 47 本論文では Continuatoin based C によって記述された赤黒木や Synchronized Queue といったデータ構造の性質を検証する。
48 論文執筆の際に参考になれば幸いである.
49 \end{abstract} 48 \end{abstract}
50 49
51 50
52 \begin{jkeyword} 51 \begin{jkeyword}
53 情報処理学会論文誌ジャーナル,\LaTeX,スタイルファイル,べからず集 52 プログラミング言語, 検証, 赤黒木
54 \end{jkeyword} 53 \end{jkeyword}
55 54
56 \begin{eabstract} 55 \begin{eabstract}
57 This document is a guide to prepare a draft for submitting to IPSJ 56 We propose a verification method for programs using Continuation based C language.
58 Journal, and the final camera-ready manuscript of a paper to appear in 57 Our laboratory develops Continuation based C language which supports programming unit called Code Segment, Data Segment.
59 IPSJ Journal, using {\LaTeX} and special style files. Since this 58 Code segments are calculation units which have input/output data segments that data unit.
60 document itself is produced with the style files, it will help you to 59 Programs are represented by connections among with code segments and code segments.
61 refer its source file which is distributed with the style files. 60 The output data segment of some code segment is converted to the input data segment of connected one.
61 We introduce meta computations which split main computations and complicated computations such as memory control, error handling and more.
62 Meta computations represented to meta code segment and meta data segment, which saves main computations.
63 In this paper, We define a meta computation which connects code segments with verifications and verify properties of data structures such as Red-Black Tree and Synchronized Queue.
62 \end{eabstract} 64 \end{eabstract}
63 65
64 \begin{ekeyword} 66 \begin{ekeyword}
65 IPSJ Journal, \LaTeX, style files, ``Dos and Don'ts'' list 67 Programming Language, Verification, Red-Black Tree
66 \end{ekeyword} 68 \end{ekeyword}
67 69
68 \maketitle 70 \maketitle
69 71
70 %1 72 \section{コードセグメントとデータセグメント}
71 \section{はじめに} 73 \section{Continuation based C}
72 74 \section{メタ計算を用いたデータ構造の性質の検証}
73 情報処理学会では,基幹論文誌として論文誌ジャーナルの発行を行っている. 75 \section{まとめと今後の課題}
74 現在論文誌ジャーナル編集委員会では,
75 論文誌ジャーナルの論文掲載時のフォーマットとして
76 A4縦型2段組を採用している.
77 また,以前は投稿時と掲載時の形式が異なっていたが,
78 現在では,
79 投稿時も掲載時と同様のA4縦型2段組で受け付けることにした.
80
81
82
83 本稿では,
84 まずスタイルファイルを用いた論文のフォーマットに関して述べる.
85 新たなスタイルファイルでは,
86 極力特別なコマンドは使わずに,標準的な \LaTeX のスタイルを踏襲している.
87 論文フォーマットに関しては,\ref{sec:format}~章で
88 後述する指針に従って頂くが,
89 そこに規定されていること以外は標準的な\LaTeX のコマンドをそのまま使うことができる.
90 本稿は,そのスタイルファイルを実際に使っているので,
91 論文執筆の際に参考にされたい.
92
93
94
95
96 \footnotetext{本文は実際には論文誌ジャーナル編集委員会で作成したものである.}
97
98 また,論文誌ジャーナル編集委員会では,論文の執筆する際に,
99 著者がするべきこと,するべきでないことを「べからず集」としてまとめた.
100 本稿の後半に,論文の内容に関する指針になるように,
101 「べからず集」の内容をチェックリストとしてつけているので,
102 投稿する前の内容のチェックに利用されたい.
103
104
105
106
107 %2
108 \section{投稿の流れ}
109
110
111 %2.1
112 \subsection{準備}
113
114
115 情報処理学会論文誌ジャーナルの \LaTeX スタイルファイルを含む
116 論文執筆キットは
117 \begin{quote}
118 \small
119 \|http://www.ipsj.or.jp/jip/submit/style.html|
120 \end{quote}
121 からダウンロードすることができる.論文執筆キットは以下のファイルを含んでいる.
122
123
124 \begin{Enumerate}
125 \item \|ipsj.cls |: 原稿用スタイルファイル
126 \item \|ipsjpref.sty |: 序文用スタイル
127 \item \|jsample.tex |: 本稿のソースファイル
128 \item \|esample.tex |: 英文サンプルのソースファイル
129 \item \|ipsjsort.bst |: jBibTEX スタイル(著者名順)
130 \item \|ipsjunsrt.bst |: jBibTEX スタイル(出現順)
131 \item \|bibsample.bib |: 文献リストのサンプル
132 \item \|ebibsample.bib|: 英文文献リストのサンプル
133 \item \makebox[9.47zw][l]{{\tt ipsjtech.sty}}: 研究報告用スタイル
134 \item \| tech-jsample.tex|: 研究報告(和文)のサンプル
135 \item \| tech-esample.tex|: 研究報告(英文)のサンプル
136 \end{Enumerate}%
137 実行環境としては\LaTeXe を前提としているので,準備されたい.
138
139
140 Microsoft Wordに関しては,投稿されたフォーマットを基に,
141 業者が \LaTeX に変換して組版を行うので,
142 あくまでも参考としてしか使わないことを承知して頂きたい.
143
144
145
146 %2.2
147 \subsection{最終原稿の作成と投稿}
148
149 本稿に従って用意した原稿の \LaTeX ソースからpdfファイルを作成し,
150 Adobeのpdf readerで読めることを確認した後,
151 \begin{quote}
152 \small
153 \|https://mc.manuscriptcentral.com/ipsj|
154 \end{quote}
155 上記のURLから投稿する.
156 投稿の流れについては,
157 \begin{quote}
158 \small
159 \|http://www.ipsj.or.jp/journal/submit/manual/|\\
160 \|j_manual.html|
161 \end{quote}
162 を参照されたい.
163
164
165
166 なお,情報処理学会論文誌ジャーナルでは,
167 論文の著者が査読者の名前を知ることがないシングルブラインドの査読を取り入れている.
168
169
170
171
172 %2.3
173 \subsection{最終原稿の作成とファイルの送付}
174
175 投稿した論文の採録が決定したら,
176 査読者からのコメントなどにしたがって原稿を修正し,
177 図表などのレイアウトも最終的なものとする.
178 なお後の校正の手間を最小にするために,
179 この段階で記述の誤りなどを完全に除去するように綿密にチェックして頂きたい.
180
181
182
183 学会へは{\bf \LaTeX ファイル(をまとめたもの)}を送信する.
184 送信するファイル群の標準的な構成は \|.tex| と \|.bbl| であり,
185 この他にPostScriptファイルや特別なスタイルファイルがあれば付加する.
186 なお \|.tex| は印刷業者が修正することがあるので,
187 {必ず一つのファイルにする}.
188 また必要なファイルが全てそろっていること,
189 特に特別なスタイルファイルに洩れがないことを,注意深く確認して頂きたい.
190
191
192 ファイルの送信方法などについては,
193 採録通知とともに学会事務局から送られる指示に従う.
194
195
196
197
198 %2.4
199 \subsection{著者校正・組版・出版}
200
201
202 学会では用語や用字を一定の基準(常用漢字および
203 「現代仮名遣い」等)に従って修正することがある.
204 また \LaTeX の実行環境の差異などによって著者が作成した最終PDFと
205 実際の組版結果が微妙に異なることがある.
206 これらの修正や差異が問題ないかを最終的に確認するために,
207 著者にPDFファイルが送られるので,
208 もし問題があれば朱書によって指摘して送信する.
209 なお{\bf この段階での記述誤りの修正は原則として認められない}ので,
210 原稿送信時に細心の注意を払っていただきたい.
211
212
213 その後,著者の校正に基づき最終的な組版を行ない,
214 オンライン出版する.
215
216
217
218
219 %3
220 \section{論文フォーマットの指針}
221 \label{sec:format}
222
223 以下,
224 情報処理学会論文誌ジャーナル用スタイルファイルを用いた論文フォーマットの
225 指針について述べるので,
226 これに従って原稿を用意頂きたい.\LaTeX を用いた
227 一般的な文章作成技術については,\cite{okumura, companion} 等を参考にされたい.
228
229
230
231 %4
232 \section{論文の構成}
233 \label{config}
234
235 ファイルは次のようになる.
236 下線部は投稿時に省略可能なもの.
237 また論文誌トランザクション特有コマンドについては \ref{sig}~節を参照されたい.
238
239 \noindent
240 \|\documentclass[submit]{ipsj}|\\
241 \quad 必要ならばオプションのスタイルを追加\\
242 \Underline{\|\setcounter{|{\bf 巻数}\|}{<巻数>}|}\\
243 \Underline{\|\setcounter{|{\bf 号数}\|}{<号数>}|}\\
244 \Underline{\|\setcounter{|{\bf page}\|}{<先頭ページ>}|}\\
245 \Underline{\|\|{\bf 受付}\|{<年>}{<月>}{<日>}|}\\
246 \Underline{\|\|{\bf 採録}\|{<年>}{<月>}{<日>}|}\\
247 \quad 必要ならばユーザのマクロをここに記述\\
248 \|\begin{document}|\\
249 \|\title{表題(和文)}|\\
250 \|\etitle{表題(英文)}|\\
251 \Underline{\|\affiliate{所属ラベル}{<和文所属>\\<英文所属>}|}\\
252 \quad 必要ならば \|\paffiliate| により現在の所属を宣言する\\
253 \Underline{\|\paffiliate{現所属ラベル}{<和現所属>\\<英現所属>}|}\\\\
254 \Underline{\|\author{情報 太郎}{Taro Joho}|}\\
255 \Underline{\| {<所属ラベル>}[E-mail]|}\\
256 \Underline{\|\author{処理 花子}{Hanako Shori}|}\\
257 \Underline{\| {<所属ラベル2,現所属ラベル3>}|}\\\\
258 \|\begin{abstract}|\\
259 \|<概要(和文)>|\\
260 \|\end{abstract}|\\
261 \|\begin{jkeyword}|\\
262 \|<キーワード>|\\
263 \|\end{jkeyword}|\\
264 \|\begin{eabstract}|\\
265 \|<概要(英文)>|\\
266 \|\end{eabstract}|
267 \|\begin{ekeyword}|\\
268 \|<KeyWords>|\\
269 \|\end{ekeyword}|\\
270 \|\maketitle|\\
271 \|\section{|第1節の表題\|}|\\
272 \dots\dots\dots\dots\dots\\
273 \quad \|<本文>|\\
274 \dots\dots\dots\dots\dots\\
275 謝辞がある場合は\\
276 \|\begin{acknowledgment}|\\
277 \|\end{acknowledgment}|\\\\
278 \|\begin{thebibliography}{99}%9 or 99|\\
279 \|\bibitem{1}|\\
280 \|\bibitem{2}|\\
281 \|\end{thebibliography}|\\\\
282 付録がある場合は\\
283 \|\appendix|\\
284 \|\section{|付録1節の表題\|}|\\\\
285 \Underline{\|\begin{biography}|}\\
286 \Underline{\|\profile{<X>}{<苗字 名前>}{<プロフィール文章>}|}\\
287 \Underline{\|\end{biography}|}\\
288 \|\end{document}|
289
290
291
292 %4.1
293 \subsection{オプション・スタイル}
294 \label{option}
295 \|\documentclass{ipsj}|のオプション\footnote{論文誌トランザクション用オプションは \ref{sig}~節で説明する.}として,
296 以下のものを用意してある.
297 {\bf 何も定義しなければ和文論文用の標準スタイル}となるが,
298 今回,組版の際に和文論文のタイトル,
299 和文論文種別に「{\bf 太ミン}」「{\bf 太ゴ}」のフォントを使用しているため,
300 \TeX 標準フォントに置き換える \|submit| というオプションを用意した.
301
302 \begin{enumerate}
303 \item\|submit | フォント置換用
304 \item\|invited | 招待論文
305 \item\|sigrecommended | 推薦論文
306 \item\|technote | テクニカルノート用
307 \item\|preface | 序文用
308 \item\|JIP | 英文用
309 \end{enumerate}
310 これらのオプションは任意の組合せで使用が可能である.
311
312
313
314 なお,\|\usepackage| で補助的なスタイルファイルを指定した場合には,
315 最終原稿用のファイル群に必ずスタイルファイルを含める.
316 ただし,\LaTeXe の標準配布に含まれているもの
317 (たとえば \|graphicx|)については同封の必要はない.
318
319 スタイルファイルによっては論文誌スタイルと矛盾するようなものもあるので,
320 注意して使用して頂きたい.
321
322
323
324 %4.1.1
325 \subsubsection{研究報告専用オプション・スタイル}
326 \label{4-1-1}
327
328 上記オプションとは別に,研究報告専用のオプションを用意した.
329 \begin{enumerate}
330 \item\|techrep | 研究報告(必須)
331 \item\|noauthor | 英文著者表記無しの指定(和文;任意)
332 \end{enumerate}
333
334 和文の研究報告では,
335 和文キーワード,
336 英文著者名,
337 英文タイトル,
338 英文アブスト,
339 英文キーワードが任意入力となるため,
340 \|techrep|オプションを使用していれば,
341 任意項目が無くとも
342 コンパイルが止まることはない(\|tech-jsample.tex|参照).
343
344 \|\documentclass[submit,techrep]{ipsj}|\\
345 とすれば,研究報告のスタイルとなり,
346
347 \|\documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj}|\\
348 とすれば,
349 英文著者名等が入らない研究報告のスタイルとなる.
350
351
352
353 英文の研究報告では,
354 キーワードのみが任意入力となるため,
355 \|noauthor|は使用できないので注意する
356 (\|tech-esample.tex|参照).
357
358
359 %4.2
360 \subsection{表題・著者名等}
361
362 表題,著者名とその所属,
363 および概要を前述のコマンドや環境により{\bf 和文と英文の双方について}定義した後,
364 \|\maketitle| によって出力する.
365
366
367
368 %4.2.1
369 \subsubsection{表題}
370
371 表題は,\|\title| および \|\etitle| で定義した表題はセンタリングされる.
372 文字数の多いものについては,適宜 \|\\| を挿入して改行する.
373
374 %4.2.2
375 \subsubsection{著者名・所属}
376
377 各著者の所属を第一著者から順に \|\affiliate| を用いてラベル(第1引数)を付けながら定義すると,
378 脚注に番号を付けて所属が出力される.
379 なお,複数の著者が同じ所属である場合には,一度定義するだけで良い.
380
381
382
383 現在の所属は \|\paffiliate| を用い,同様にラベル,所属先を記述する.
384 所属先には自動で「現在」,
385 \|\\|の改行で「Presently with」が挿入される.
386 著者名は \|\author| で定義する.
387 各著者名の直後に,英文著者名,所属ラベルとメールアドレスを記入する.
388 著者が複数の場合は \|\author| を繰り返すことで,
389 2人,3人,\dots と増えていく.
390 現在の所属や,複数の所属先を追加する場合には,
391 所属ラベルをカンマで区切り,追加すればよい.
392
393
394
395 また,
396 メールアドレス部分は省略が可能だが,必ず代表者のアドレスは必要となる.
397 なお,和文著者名,英文著者名は,姓と名を半角(ASCII)の空白で区切る.
398
399
400
401 %4.2.3
402 \subsubsection{概要}
403
404 和文の概要は \|abstract| 環境の中に,
405 英文の概要は \|eabstract| 環境の中に,それぞれ記述する.
406
407 %4.2.4
408 \subsubsection{キーワード}
409
410 和文の概要は \|jkeyword| 環境の中に,
411 英文の概要は \|ekeyword| 環境の中に,それぞれ1~5語記述する.
412
413 %4.3
414 \subsection{本文}
415
416 %4.3.1
417 \subsubsection{見出し}
418
419 節や小節の見出しには \|\section|, \|\subsection|, \|\subsubsection|,
420 \|\paragraph| といったコマンドを使用する.
421
422 \<「定義」,「定理」などについては,\|\newtheorem|で適宜環境を宣言し,
423 その環境を用いて記述する.
424
425
426 %4.3.2
427 \subsubsection{行送り}
428
429 2段組を採用しており,
430 左右の段で行の基準線の位置が一致することを原則としている.
431 また,節見出しなど,行の間隔を他よりたくさんとった方が読みやすい場所では,
432 この原則を守るようにスタイルファイルが自動的にスペースを挿入する.
433 したがって本文中では \|\vspace| や \|\vskip| を用いたスペースの調整を行なわないようにすること.
434
435
436
437
438 %4.3.3
439 \subsubsection{フォントサイズ}
440
441 フォントサイズは,
442 スタイルファイルによって自動的に設定されるため,
443 基本的には著者が自分でフォントサイズを変更する必要はない.
444
445
446
447 %4.3.4
448 \subsubsection{句読点}
449
450 句点には全角の「.」,読点には全角の「,」を用いる.
451 ただし英文中や数式中で「.」や「,」を使う場合には,
452 半角文字を使う.
453 「。」や「、」は使わない.
454
455 %4.3.5
456 \subsubsection{全角文字と半角文字}
457
458 全角文字と半角文字の両方にある文字は次のように使い分ける.
459
460 \begin{enumerate}
461 \item 括弧は全角の「(」と「)」を用いる.但し,英文の概要,図表見出し,
462 書誌データでは半角の「(」と「)」を用いる.
463
464 \item 英数字,空白,記号類は半角文字を用いる.ただし,句読点に関しては,
465 前項で述べたような例外がある.
466
467 \item カタカナは全角文字を用いる.
468
469 \item 引用符では開きと閉じを区別する.
470 開きには \|``| を用い,閉じには\|''| を用いる.
471 \end{enumerate}
472
473
474 %4.3.6
475 \subsubsection{箇条書}
476
477 箇条書に関する形式を特に定めていない.
478 場合に応じて標準的な \|enumerate|,
479 \|itemize|, \|description| の環境を用いてよい.
480
481
482
483 %4.3.7
484 \subsubsection{脚注}
485
486 脚注は \|\footnote| コマンドを使って書くと,
487 ページ単位に\footnote{脚注の例.}や\footnote{二つめの脚注.}のような
488 参照記号とともに脚注が生成される.
489 なお,ページ内に複数の脚注がある場合,
490 参照記号は \LaTeX を2回実行しないと正しくならないことに注意されたい.
491
492
493
494 また場合によっては,
495 脚注をつけた位置と脚注本体とを別の段に置く方がよいこともある.
496 この場合には,
497 \|\footnotemark| コマンドや \|\footnotetext| コマンドを使って対処していただきたい.
498
499
500 なお,脚注番号は論文内で通し番号で出力される.
501
502
503
504
505 %4.3.8
506 \subsubsection{OverfullとUnderfull}
507
508 組版時にはoverfullを起こさないことを原則としている.
509 従って,まず提出するソースが著者の環境でoverfullを起こさないように,
510 文章を工夫するなどの最善の努力を払っていただきたい.
511 但し,\|flushleft| 環境,\|\\|,\|\linebreak| などによる両端揃えをしない形でのoverfullの回避は,
512 できるだけ避けていただきたい.
513 また著者の執筆時点では発生しないoverfullが,
514 組版時の環境では発生することもある.
515 このような事態をできるだけ回避するために,
516 文中の長い数式や \|\verb| を避ける,
517 パラグラフの先頭付近では長い英単語を使用しない,
518 などの注意を払うようにして頂きたい.
519
520
521
522 %4.4
523 \subsection{数式}\label{sec:Item}
524
525 %4.4.1
526 \subsubsection{本文中の数式}
527
528 本文中の数式は \|$| と \|$|, \|\(| と \|\)|, あるいは \|math| 環境のいずれで囲んでもよい.
529
530
531
532 %4.4.2
533 \subsubsection{別組の数式}
534
535 別組数式(displayed math)については \|$$| と \|$$| は使用せずに,
536 \|\[| と \|\]| で囲むか,
537 \|displaymath|, \|equation|, \|eqnarray| のいずれかの環境を用いる.これらは
538 %
539 \begin{equation}
540 \Delta_l = \sum_{i=l|1}^L\delta_{pi}
541 \end{equation}
542 %
543 のように,センタリングではなく固定字下げで数式を出力し,
544 かつ背が高い数式による行送りの乱れを吸収する機能がある.
545
546
547
548
549 %4.4.3
550 \subsubsection{eqnarray環境}
551
552 互いに関連する別組の数式が2行以上連続して現れる場合には,
553 単に\|\[| と \|\]|,
554 あるいは \|\begin{equation}| と\|\end{equation}| で囲った数式を書き並べるのではなく,
555 \|\begin|\allowbreak\|{eqnarray}| と \|\end{eqnarray}| を使って,
556 等号(あるいは不等号)の位置で縦揃えを行なった方が読みやすい.
557
558
559
560 %4.4.4
561 \subsubsection{数式のフォント}
562
563
564 \LaTeX が標準的にサポートしているもの以外の特殊な数式用フォントは,
565 できるだけ使わないようにされたい.
566 どうしても使用しなければならない場合には,
567 その旨申し出て頂くとともに,
568 組版工程に深く関与して頂くこともあることに留意されたい.
569
570
571 \begin{figure}[tb]
572 \setbox0\vbox{
573 \hbox{\|\begin{figure}[tb]|}
574 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
575 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
576 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
577 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
578 \hbox{\|\end{figure}|}
579 }
580 \centerline{\fbox{\box0}}
581 \caption{1段幅の図}
582 \ecaption{Single column figure with caption\\
583 explicitly broken by $\backslash\backslash$.}
584 \label{fig:single}
585 \end{figure}
586
587
588 %4.5
589 \subsection{図}
590
591 1段の幅におさまる図は,
592 \figref{fig:single} の形式で指定する.
593 位置の指定に \|h| は使わない.
594 また,図の下に和文と英文の双方の見出しを,
595 \|\caption| と \|\ecaption| で指定する.
596 文字数が多い見出しはは自動的に改行して最大幅の行を基準にセンタリングするが,
597 見出しが2行になる場合には適宜 \|\\| を挿入して改行したほうが
598 良い結果となることがしばしばある(\figref{fig:single} の英文見出しを参照).
599 図の参照は \|\figref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
600
601
602
603
604
605 また紙面スペースの節約のために,
606 1つの \|figure|(または \|table|)環境の中に複数の図表を並べて表示したい場合には,
607 \figref{fig:left} と \tabref{tab:right} のように個々の
608 図表と各々の \|\caption|/\|\ecaption| を \|minipage| 環境に入れることで実現できる.
609 なお図と表が混在する場合,
610 \|minipage| 環境の中で\|\CaptionType{figure}| あるいは \|\CaptionType| \|{table}| を指定すれば,
611 外側の環境が \|figure| であっても \|table| であっても指定された見出しが得られる.
612
613
614
615 \begin{figure}[tb]
616 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
617 \footnotesize
618 \setbox0\vbox{
619 \hbox{\|\begin{minipage}[t]%|}
620 \hbox{\| {0.5\columnwidth}|}
621 \hbox{\|\CaptionType{table}|}
622 \hbox{\|\caption{| \ldots \|}|}
623 \hbox{\|\ecaption{| \ldots \|}|}
624 \hbox{\|\label{| \ldots \|}|}
625 \hbox{\|\makebox[\textwidth][c]{%|}
626 \hbox{\|\begin{tabular}[t]{lcr}|}
627 \hbox{\|\hline\hline|}
628 \hbox{\|left&center&right\\\hline|}
629 \hbox{\|L1&C1&R1\\|}
630 \hbox{\|L2&C2&R2\\\hline|}
631 \hbox{\|\end{tabular}}|}
632 \hbox{\|\end{minipage}|}}
633 \hbox{}
634 \centerline{\fbox{\box0}}
635 \caption{\protect\tabref*{tab:right} の中身}
636 \ecaption{Contents of table \protect\ref{tab:right}.}
637 \label{fig:left}
638 \end{minipage}%
639 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
640 \CaptionType{table}
641 \caption{\protect\figref*{fig:left} で作成した表}
642 \ecaption{A table built by\\ Fig.\,\protect\ref{fig:left}.}
643 \label{tab:right}
644 \vskip1mm
645 \makebox[\textwidth][c]{\begin{tabular}[t]{lcr}\hline\hline
646 left&center&right\\\hline
647 L1&C1&R1\\
648 L2&C2&R2\\\hline
649 \end{tabular}}
650 \end{minipage}
651 \end{figure}
652
653 \begin{figure*}[tb]
654 \setbox0\vbox{\large
655 \hbox{\|\begin{figure*}[t]|}
656 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
657 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
658 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
659 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
660 \hbox{\|\end{figure*}|}}
661 \centerline{\fbox{\hbox to.9\textwidth{\hss\box0\hss}}}
662 \caption{2段幅の図}
663 \ecaption{Double column figure.}
664 \label{fig:double}
665 %\vspace*{-2.5mm}
666 \end{figure*}
667
668
669 2段の幅にまたがる図は,
670 \figref{fig:double} の形式で指定する.
671 位置の指定は \|t| しか使えない.
672 図の中身では本文と違い,
673 どのような大きさのフォントを使用しても構わない(\figref{fig:double} 参照).
674 また図の中身として,
675 encapsulate されたPostScriptファイル(いわゆるEPSファイル)を読み込むこともできる.
676 読み込みのためには,プリアンブルで
677 %
678 \begin{quote}
679 \|\usepackage{graphicx}|
680 \end{quote}
681 %
682 を行った上で,
683 \|\includegraphics| コマンドを図を埋め込む箇所に置き,
684 その引数にファイル名(など)を指定する.
685
686
687
688
689 %4.6
690 \subsection{表}
691
692 表の罫線はなるべく少なくするのが,
693 仕上がりをすっきりさせるコツである.
694 罫線をつける場合には,一番上の罫線には二重線を使い,
695 左右の端には縦の罫線をつけない (\tabref{tab:example}).
696 表中のフォントサイズのデフォルトは\|\footnotesize|である.
697
698
699 また,表の上に和文と英文の双方の見出しを,
700 \|\caption|と \|\ecaption| で指定する.
701 表の参照は \|\tabref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
702
703
704
705 \begin{table}[tb]
706 \caption{表の例}
707 \ecaption{An example of table.}
708 \label{tab:example}
709 \hbox to\hsize{\hfil
710 \begin{tabular}{l|lll}\hline\hline
711 & column1 & column2 & column3 \\\hline
712 row1 & item 1,1 & item 2,1 & ---\\
713 row2 & --- & item 2,2 & item 3,2 \\
714 row3 & item 1,3 & item 2,3 & item 3,3 \\
715 row4 & item 1,4 & item 2,4 & item 3,4 \\\hline
716 \end{tabular}\hfil}
717 \end{table}
718
719
720
721 %4.7
722 \subsection{参考文献・謝辞}
723
724 %4.7.1
725 \subsubsection{参考文献の参照}
726
727 本文中で参考文献を参照する場合には\|\cite|を使用する.
728 参照されたラベルは自動的にソートされ,
729 \|[]|でそれぞれ区切られる.
730 %
731 \begin{quote}
732 文献 \|\cite{companion,okumura}| は \LaTeX の総合的な解説書である.
733 \end{quote}
734 %
735 と書くと;
736 %
737 \begin{quote}
738 文献\cite{companion,okumura}は \LaTeX の総合的な解説書である.
739 \end{quote}
740 %
741 が得られる.
742
743 %4.7.2
744 \subsubsection{参考文献リスト}
745 参考文献リストには,
746 原則として本文中で引用した文献のみを列挙する.
747 順序は参照順あるいは第一著者の苗字のアルファベット順とする.
748 文献リストはBiB\TeX と\verb+ipsjunsrt.bst+(参照順)
749 または\verb+ipsjsort.bst+(アルファベット順)を用いて作り,
750 \verb+\bibliograhpystyle+と\verb+\bibliography+コマンドにより
751 利用することが出来る.
752 これらを用いれば,
753 規定の体裁にあったものができるので,
754 できるだけ利用していただきたい.
755 また製版用のファイル群には\verb+.bib+ファイルではなく\verb+.bbl+ファイルを
756 必ず含めることに注意されたい.
757 一方,何らかの理由でthebibliography環境で文献リストを
758 「手作り」しなければならない場合は,
759 このガイドの参考文献リストを注意深く見て,
760 そのスタイルにしたがっていただきたい.
761
762
763
764 %4.7.3
765 \subsubsection{謝辞}
766
767 謝辞がある場合には,参考文献リストの直前に置き,\|acknowledgment|環境の中に入れる.
768
769
770 %4.8
771 \subsection{著者紹介}
772
773
774
775 本文の最後(\|\end{document}| の直前)に,以下のように著者紹介を記述する.
776 \begin{quote}
777 \|\begin{biography}|\\
778 \|\profile{m}{<|第一著者名\|>}{|第一著者の紹介\|}|\\
779 \|\profile{m,F}{<|第二著者名\|>}{|第二著者の紹介\|}|\\
780 \|\profile{m}{<|$\dots$\|>}{|$ldots$\|}|\\
781 \|\end{biography}|
782 \end{quote}
783 なお最初の引数を変えることで,会員種別が変わる.
784 \begin{quote}
785 \|名誉会員   :h|\\
786 \|正会員    :m|\\
787 \|学生会員   :s|\\
788 \|ジュニア会員 :j|\\
789 \|非会員    :n|
790 \end{quote}
791 また会員種別と同時に,称号を表記することもできる.
792 \begin{quote}
793 \|フェロー   :F|\\
794 \|シニア会員  :E|\\
795 \|終身会員   :L|
796 \end{quote}
797 なお称号は著者紹介の末尾に表記される.
798
799
800 著者紹介用の写真は縦30ミリ×横25ミリのサイズにて使用する.
801 頭の一部が切れているものや背景と顔の輪郭が区別しにくいものなどは避け,
802 背景は無いもの,または薄い色のものを使用するのが望ましい.
803 なお写真データは,解像度300dpi以上,100万画素以上のカメラを使用したデータを推奨する.
804 電子データを用意できない場合は,証明写真を送付されたい.
805 また,著者紹介用写真は組版を行う際に印刷業者で取り込むため,
806 原稿作成時に写真を取り込む必要はない.
807
808
809 %5
810 \section{論文内容に関する指針}
811
812 論文の内容について,
813 論文誌ジャーナル編集委員会で作成した「べからず集」を以下に示す.
814 投稿前のチェックリストとして利用頂きたい.
815 これ以外にも,査読者用,メタ査読者用の「べからず集」\cite{webpage2}も公開しているので,
816 参照されたい.
817 また,作文技術に関する \cite{book1, book2, book3, book4}のような書籍も参考になる.
818
819
820
821 %5.1
822 \subsection{書き方の基本}
823
824 \begin{itemize}
825 \item[$\Box$] 研究の新規性,有用性,信頼性が読者に伝わるように記述する.
826 \item[$\Box$] 読み手に,読みやすい文章を心がける(内容が前後する,背景・
827 課題の設定が不明瞭などは読者にとって負担).
828 \item[$\Box$] 解決すべき問題が汎用化(一般的に記述)されていないのは再
829 考を要する(XX大学の問題という記述に終始).あるいは,
830 (単に「作りました」だけで)解決すべき問題そのものの記述
831 がないのは再考を要する.
832 \item[$\Box$] 結論が明確に記されていない,または,範囲,限界,問題点な
833 どの指摘が適切ではない,または,結論が内容にそったもので
834 はないものは再考を要する.
835 \item[$\Box$] 科学技術論文として不適当な表現や,分かりにくい表現がある
836 のは再考を要する.
837 \item[$\Box$] 極端な口語体や,長文の連続などは再考を要する.
838 \item[$\Box$] 章,節のたて方,全体の構成等が適切でない文章は再考を要す
839 る.
840 \item[$\Box$] 文中の文脈から推測しないと内容の把握が困難な論文にしない.
841 \item[$\Box$] 説明に飛躍した点があり,仮説等の説明が十分ではないのは再
842 考を要する.
843 \item[$\Box$] 説明に冗長な点,逆に簡単すぎる点があるのは再考を要する.
844 \item[$\Box$] 未定義語を減らす.
845 \end{itemize}\unskip
846
847
848 %5.2
849 \subsection{新規性と有効性を明確に示す}
850
851 \begin{itemize}
852 \item[$\Box$] 在来研究との関連,研究の動機,\pagebreak%%%
853 ねらい等が明確に説明されていないのは再考を要する.
854 \item[$\Box$] 既知/公知の技術が何であって,何を新しいアイデアとして提
855 案しているのかが書かれていないのは再考を要する.
856 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
857 \item[$\Box$] 提案内容の説明が,概念的または抽象的な水準に終始していて,
858 読者が提案内容を理解できない(それだけで新規性が感じられ
859 ないもの)のは再考を要する.
860 \item[$\Box$] 論文で提案した方法の有効性の主張がない,またはきわめて貧
861 弱なのは再考を要する.
862 \end{itemize}
863
864 %5.3
865 \subsection{書き方に関する具体的な注意}
866
867 \begin{itemize}
868 \item[$\Box$] 和文標題が内容を適切に表現していないのは再考を要する.
869 \item[$\Box$] 英文標題が内容を適切に表現していない,または英語として適
870 切でないのは再考を要する.
871 \item[$\Box$] アブストラクトが主旨を適切に表現していない,または英文が
872 適切ではないのは再考を要する.
873 \item[$\Box$] 記号・略号等が周知のものでなく,または,用語が適切でなく,
874 または,図・表の説明が適当ではないのは再考を要する.
875 \item[$\Box$] 個人的あるいは非常に小さなグループ/企業だけで通用するよ
876 うな用語が特別な説明もなしに多用されているのは再考を要す
877 る.
878 \item[$\Box$] 図表自体は十分に明確ではない,または誤りがあるのは再考を
879 要する.
880 \item[$\Box$] 図表が鮮明ではないのは再考を要する.
881 \item[$\Box$] 図表が大きさ,縮尺の指定が適切でないのは再考を要する.
882 \end{itemize}
883
884 %5.4
885 \subsection{参考文献}
886
887 \begin{itemize}
888 \item[$\Box$] 参考文献は10件以上必要(分野によっては20件以上,30件以上
889 という意見もある).
890 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
891 \item[$\Box$] 適切な文献が引用されておらず,その数も適切ではないのは再
892 考を要する.
893 \item[$\Box$] 日本人によるしかるべき論文を引用することで日本人研究コミュ
894 ニティの発展につながる.
895 \item[$\Box$] 参考文献は自分のものばかりではだめ.
896 \end{itemize}
897
898 %5.5
899 \subsection{二重投稿}
900
901 \begin{itemize}
902 \item[$\Box$] 二重投稿はしてはならない ─ ただし国際会議に採択された論
903 文を著作権が問題にならないように投稿することは構わない.
904 \item[$\Box$] 他の論文とまったく同じ図表を引用の明示なしに利用すること
905 は禁止.
906 \item[$\Box$] 既発表の論文等との間に重複があるのは再考を要する.
907 \end{itemize}
908
909 \newpage%%
910
911 %5.6
912 \subsection{他の人に読んでもらう}
913
914 \begin{itemize}
915 \item[$\Box$] 投稿経験が少ない人は,採録された経験の豊富な人に校正して
916 もらう.
917 \item[$\Box$] 読者の立場から見て論理的な飛躍がないかに注意して記述する.
918 \end{itemize}
919
920 %5.7
921 \subsection{その他}
922
923 \begin{itemize}
924 \item[$\Box$] 条件付採録後の修正で,採録条件以外を理由もなく修正するこ
925 とは禁止.
926 \item[$\Box$] 査読者を選べない.
927 \item[$\Box$] 投稿前にチェックリストの各項目を満たしているか,必ず確認
928 する.
929 \end{itemize}
930
931 %6
932 \section{おわりに}
933
934 本稿では,A4縦型2段組み用に変更したスタイルファイルを用いた論文のフォーマット方法と,
935 論文誌ジャーナル編集委員会がまとめた「べからず集」に基づく論文の書き方を示した.
936 内容的にまだ不十分の部分が多いため,意見,要望等を
937 \begin{quote}
938 \|editt@ipsj.or.jp|
939 \end{quote}
940 までお寄せ頂きたい.
941
942
943
944 \begin{acknowledgment}
945 A4横型に対するガイドを基に,本稿を作成した.
946 クラスファイルの作成においては,
947 京都大学の中島 浩氏にさまざまなご教示を頂き,
948 さらにBiB\TeX 関連ファイルの利用についても快諾頂いたことを深謝する.
949 また,A4横型に対するガイドを作成された当時の編集委員会の担当者に深謝する.
950 \end{acknowledgment}
951 76
952 \begin{thebibliography}{9} 77 \begin{thebibliography}{9}
953 \bibitem{okumura} 78 \bibitem{okumura}
954 奥村晴彦:改訂第5版 \LaTeXe 美文書作成入門, 79 奥村晴彦:改訂第5版 \LaTeXe 美文書作成入門,
955 技術評論社(2010). 80 技術評論社(2010).
988 \urlj{http://www.ipsj.or.jp/journal/\\ manual/bekarazu.html}% 113 \urlj{http://www.ipsj.or.jp/journal/\\ manual/bekarazu.html}%
989 \refdatej{2011-09-15}. 114 \refdatej{2011-09-15}.
990 115
991 \end{thebibliography} 116 \end{thebibliography}
992 117
993
994
995
996 \appendix
997 %A.1
998 \section{付録の書き方}
999
1000 付録がある場合には,参考文献リストの直後にコマンド \|\appendix| に引き続いて書く.
1001 付録では,\|\section| コマンドが{\bf A.1},{\bf A.2}などの見出しを生成する.
1002
1003
1004 %A.1.1
1005 \subsection{見出しの例}
1006
1007 付録の \|\subsetion| ではこのよう見出しになる.
1008
1009 %A.2
1010 \section{論文誌トランザクション用コマンド}
1011 \label{sig}
1012
1013 論文誌トランザクションには各々に固有のサブタイトル,略称,通番がある.
1014 最終原稿では,以下のコマンドを \|\documentclass| の{\bf オプション}とすることで,
1015 これらの情報を与える.
1016
1017 \begin{itemize}
1018 \item \|PRO|(プログラミング)
1019 \item \|TOM|(数理モデル化と応用)
1020 \item \|TOD|(データベース)
1021 \item \|ACS|(コンピューティングシステム)
1022 \item \|CDS|(コンシューマ・デバイス\,\&\,システム)
1023 \item \|DCON|(デジタルコンテンツ)
1024 \item \|TCE|(教育とコンピュータ)
1025 \item \|TBIO|(Bioinformatics)\footnote{%
1026 TBIO, SLDM, CVAは英文論文誌であるので和名はない.}
1027 \item \|SLDM|(System LSI Design Methodology)\footnotemark[4]
1028 \item \|CVA|(Computer Vision and Applicaitons)\footnotemark[4]
1029 \end{itemize}
1030
1031 また英文論文作成の際には \|english| をオプションに追加すればよい.
1032 したがって,
1033 \|\documentclass[PRO]{ipsj}| とすれば「プログラミング」の和文用,
1034 \|\documentclass[PRO,english]| \|{ipsj}| とすれば英文用となる.
1035
1036
1037 また論文誌トランザクションには「号」と連動しない「発行月」があるため,
1038 学会あるいは編集委員会の指示に基づき,発行月を
1039 %
1040 \begin{itemize}\item[]
1041 \|\setcounter{|{\bf 月数}\|}{<発行月>}|
1042 \end{itemize}
1043 %
1044 によって指定する.
1045
1046 この他,以下の各節で示すように,
1047 いくつかの論文誌に固有の機能を実現するためのコマンドなどが用意されている.
1048
1049
1050
1051 %A.3
1052 \section{各論文誌トランザクション固有コマンド}
1053
1054 各論文誌トランザクションによってそれぞれ細かい仕様が違うため,
1055 同じコマンドでも出力結果が異なる場合がある.
1056 また「再受付」,「再々受付」が入る場合があり,それらは
1057
1058 \noindent
1059 和文では
1060 \begin{itemize}\item[]
1061 \|\|{\bf 再受付}\|{<年>}{<月>}{<日>}|\\
1062 \|\|{\bf 再再受付}\|{<年>}{<月>}{<日>}|
1063 \end{itemize}
1064 英文では
1065 \begin{itemize}\item[]
1066 \|\|{\bf rereceived}\|{<年>}{<月>}{<日>}|\\
1067 \|\|{\bf rerereceived}\|{<年>}{<月>}{<日>}|
1068 \end{itemize}
1069 とプリアンブルに追加する.
1070
1071 %A.3.1
1072 \subsection{\<「プログラミング(PRO)」固有機能}
1073
1074 \<「論文誌:プログラミング」には論文以外に,
1075 プログラミング研究会での研究発表の内容梗概が含まれている.
1076 この内容梗概は,\|\documentclass|のオプションとして\|abstract|を指定する.
1077 \ref{config}~節の\|\maketitle|までの内容からなるファイル
1078 (すなわち本文がないファイル)から生成する.なお\|\|{\bf 受付}や\|\|{\bf 採録}は不要であるが,
1079 代わりに発表年月日を,
1080
1081
1082 \noindent
1083 和文では
1084 \begin{itemize}\item[]
1085 \|\|{\bf 発表}\|{<年>}{<月>}{<日>}|
1086 \end{itemize}
1087 英文では
1088 \begin{itemize}\item[]
1089 \|\|{\bf Presented}\|{<年>}{<月>}{<日>}|
1090 \end{itemize}
1091 により指定する.
1092
1093 %A.3.2
1094 \subsection{\<「データベース(TOD)」固有機能}
1095
1096 \<「論文誌:データベース」の論文の担当編集委員は,
1097 \begin{itemize}\item[]
1098 \|\Editor{<氏名>}|
1099 \end{itemize}
1100 により指定する.和文では「担当編集委員」,英文では「Editor in Charge:」
1101 と入る.
1102
1103 またスタイルの変更に伴い,\underline{本文の最後}に入るので,
1104 \|\end{document}|の前に直接置く.
1105
1106
1107
1108
1109 %A.3.3
1110 \subsection{\<「コンシューマ・デバイス\,\&\,システム(CDS)」固有機能}
1111
1112 \<「論文誌:コンシューマ・デバイス\,\&\,システム」では,
1113 論文の種類によって見出しが変わるため,
1114 オプションで切替えを行う.
1115
1116 各種別は
1117 \begin{itemize}
1118 \item \|systems |コンシューマ・システム論文\\
1119 \| |Paper on Consumer Systems
1120
1121 \item \|services |コンシューマ・サービス論文\\
1122 \| |Paper on Consumer Services
1123
1124 \item \|devices |コンシューマ・デバイス論文\\
1125 \| |Paper on Consumer Devices
1126
1127 \item \|Research |研究論文\\
1128 \| |Research Paper
1129 \end{itemize}
1130 となる.
1131
1132 和文のコンシューマ・システム論文なら,\\
1133 \|\documentclass[CDS,systems]{ipsj}|
1134 となり,英文原稿なら \|english|を追加すればよい.
1135
1136
1137
1138 %A.3.4
1139 \subsection{\<「デジタルコンテンツ(DCON)」固有機能}
1140
1141 \<「論文誌:デジタルコンテンツ」では,
1142 論文の種類によって見出しが変わるため,
1143 オプションで切替えを行う.
1144
1145 各種別は
1146 \begin{itemize}
1147 \item \|Research |研究論文\\
1148 \| |Research Paper
1149
1150 \item \|Practice |産業論文\\
1151 \| |Practice Paper
1152
1153 \item \|Content |作品論文\\
1154 \| |Content Paper
1155 \end{itemize}
1156 となる.
1157
1158 和文の研究論文なら,\\
1159 \|\documentclass[DC,Research]{ipsj}|
1160 となり,英文原稿なら \|english|を追加すればよい.
1161
1162
1163
1164
1165 %A.3.5
1166 \subsection{\<「教育とコンピュータ(TCE)」固有機能}
1167
1168 \<「論文誌\:教育とコンピュータ」では,論文の種類によって見出しが変わるため,
1169 オプションで切替えを行う.
1170
1171 各種別は
1172 \begin{itemize}
1173 \item \makebox[9.8zw][l]{指定なし}論文
1174
1175 \| |Regular Paper
1176
1177 \item \makebox[9.8zw][l]{{\tt Short}}ショートペーパー
1178
1179 \| |Short Paper
1180
1181 \end{itemize}
1182 となる.
1183
1184 和文のショートペーパーなら,\\
1185 \|/documentclass[TCE,Short]{ipsj}|
1186 となり,英文原稿なら\|english|を追加すればよい.
1187
1188
1189
1190 %A.3.6
1191 \subsection{\<「Bioinformatics(TBIO)」固有機能}
1192
1193 Trans.\ Bioinformatics (TBIO)は英文論文誌であるので,\|TBIO|オプションの
1194 指定によって自動的に\|english|オプションが指定されたものとみなされ,
1195 \|english| オプションの省略が可能.
1196
1197 論文種別は以下の3種.
1198 \begin{itemize}
1199 \item \makebox[4.9zw][l]{指定なし} Original Paper (Default)
1200 \item \|Data | Database/Software Paper
1201 \item \|Survey | Survey Paper
1202 \end{itemize}
1203
1204 \|\documentclass[TBIO]{ipsj}|でOriginal Paper,\\
1205 \|\documentclass[TBIO,Survey]{ipsj}|でSurvey Paperとなる.
1206
1207 また,担当編集委員はTOD同様,\|\Editor|で定義するが,「Communicated by」
1208 となる.TOD同様,\|\end{document}|の前に直接置く.
1209
1210 %A.3.7
1211 \subsection{\<「Computer Vision and Applicaitons\\\<(CVA)」固有機能}
1212
1213 Trans.\ CVAも英文論文誌であるため,\|english| オプションの省略が可.
1214
1215 論文種別は4種類あり,
1216 \begin{itemize}
1217 \item \makebox[4.9zw][l]{指定なし} Regular Paper (Default)
1218 \item \|Research | Research Paper
1219 \item \|system | Systems Paper
1220 \item \|Express | Express Paper
1221 \end{itemize}
1222 となる.
1223
1224 TBIO同様,担当編集委員が入り,
1225 挿入文章もTBIO同様,「Communicated by」となる.
1226
1227 また,Express Paperでは著者紹介(\|\profile|)は不要のため,記述する必要はない.
1228
1229
1230
1231 %A.3.8
1232 \subsection{\<「System LSI Design Methodology(SLDM)」固有機能}
1233
1234 Trans.\ SLDMも英文論文誌であるため,\|english| オプションの省略が可.
1235
1236 論文種別は2種類あり,
1237 \begin{itemize}
1238 \item \makebox[4.9zw][l]{指定なし} Regular Paper (Default)
1239 \item \|Short | Short Paper
1240 \end{itemize}
1241 となる.
1242
1243
1244 SLDMも担当編集委員が入るが挿入文章が論文によって自動挿入文章が異なる.
1245
1246 通常は「Recommended by Associate Editor:」,\|invited|のオプションが入った場合のみ,
1247 「Invited by Editor-in-Chief:」となる.
1248
1249
1250
1251
1252 \begin{biography} 118 \begin{biography}
1253 \profile{m,E}{情報 太郎}{1970年生.1992年情報処理大学理学部情報科学科卒業. 119 \profile{m,E}{情報 太郎}{1970年生.1992年情報処理大学理学部情報科学科卒業.
1254 1994年同大学大学院修士課程修了.同年情報処理学会入社.オンライン出版の研究 120 1994年同大学大学院修士課程修了.同年情報処理学会入社.オンライン出版の研究
1255 に従事.電子情報通信学会,IEEE,ACM 各会員.} 121 に従事.電子情報通信学会,IEEE,ACM 各会員.}
1256 % 122 %