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author | tatsuki |
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date | Thu, 01 Dec 2016 19:36:30 +0900 |
parents | 9d0f50febed1 |
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\begin{abstract} プログラムからデータを分離して扱うデータベースには、 プログラム中のデータ構造とRDBの表構造のインピーダンスミスマッチ\cite{Atkinson:1995:OPO:615224.615226}という問題がある。 データベースのレコードをプログラム中のオブジェクトとして使えるOR Mapper\cite{Henry:2001:OVJ:367884.367889}\cite{Lamb:1991:ODS:125223.125244}や、 データベース自体も、表に特化したKey Value Store\cite{cassandra} \cite{cassandra09}や、Jsonなどの不定形のデータ構造を格納するように機能拡張されてきている。 しかし、プログラム中のデータは複雑な構造をメモリ上に構築しており、これらの方法でもまだギャップがある。 今回提案する木構造データベースJungle\cite{kono11b} \cite{kono11e}はプログラム内部に直接木構造を構築する。 そして、木のルートをアトミックに入れ替えることでトランザクションを実現する。 また、木構造の変更を非破壊的、つまり、元の木を保存しつつ、新しい木を構築する方法を採る。 プログラムは、この木を内部のデータ構造として直接取り扱うことができるので、読み出し時にデータベースに問い合わせる必要がない。 また汎用の木構造を持つので、データベースを特に設計しなくても、あるがままの形で格納することが可能になっている。Jungleは分散構成も可能である。 本論文ではJungleデータベースの構造とこれを用いたアプリケーション、実装時に発生した問題と解決方法について解説する。 \end{abstract}