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1 \chapter{Indexの差分Update}
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2 Jungleの木はIndexを持っており、木のCommit時にFull Updateを行っている。
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3 そのため、Commitを行うたびO(n)のIndexのUpdateが入り、木の編集時大きなネックとなっていた。
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4 なので、高速にIndexの更新を行うため、Index の差分アップデートを実装した。
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6 \section{差分 Updateの実装}
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7 Jungle は木の編集を行う際に、編集を行うノードと、経路にあるノードの複製を行い新しい木構造を構築するため、
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8 Index の中には、編集後の木には存在しない複製前のノードが残ってしまう。
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9 なので、Index の差分 Update を行う際には、それらのノードを Index から削除して、新しく複製されたノードを Index に登録する必要がある。
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11 そのためには、編集を行ったノードを覚えておく必要がある。
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12 そこで、Jungle Tree Editor 内に、編集を加えたノードを覚えておくためのリストを定義した。
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13 Editor は、木に編集を加えたら、リストに編集前のノードを保存する。
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14 そして、Commit 時にリストにあるノードを使って Index の中に残っている、編集後の木に存在しないノードを削除する。
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15 その後、新しく作られたノードを Index に登録して Update は終了する。
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18 \section{編集前のノードの削除}
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19 IndexのUpdateを行う際、初めに、編集後の木に存在しないノードをIndexから削除する。
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20 削除の対象は、変更を加えたノードと、ルートから変更を加えたノードまでの経路にあるノードである。
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21 ノードの削除は、以下の手順で行われる。
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23 \begin{enumerate}
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24 \item 編集を行ったノードのリストからノードを取得する。
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25 \item 取得したノードが、保持している値をIndexから削除する。
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26 \item 自身と子供のペアを ParentIndex から削除する。
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27 \item ParentIndex から親を取得する。
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28 \item 2 - 4をルートノードにたどり着くか、ParentIndexから親を取得できなくなるまで続ける。
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29 \item 1 - 5をリストからノードが無くなるまで続ける。
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30 \end{enumerate}
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32 Parent Index に現在のノードが登録されていない場合は、現在のノードからルートまでの経路にあるノードは Index から削除されていることが保証されているため、削除を終えて、リストに入っている次のノードの削除処理を行っても構わない。
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36 \section{Indexへのノードの挿入}
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37 Indexから不要なノードを削除した後は、木の編集時新しく作られたノードをIndexに挿入する。
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38 ノードの挿入は、以下の手順で行われる。
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40 \begin{enumerate}
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41 \item 木からルートノードを取得する。
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42 \item 取得したノードがIndexに登録されているかを調べる。
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43 \item 登録されている場合、そのノード以下のSub Treeは、全てIndexに登録されているので、次のノードに移動する。
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44 \item 登録されていなかった場合、自身が保持している値をIndexに登録する
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45 \item 自身と子ノードをParent Index に登録する。
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46 \item 自身の子ノードを取得したノードとして2に戻る。
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47 \item 全てのノードを登録したら終了する。
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48 \end{enumerate}
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51 \section{Full Update との使い分け}
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52 Indexの差分Updateは、不要なノードの削除と新しく木に追加されたノードの挿入を行っているため、1ノードに対する処理は Full Updateより大きい。
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53 少ない回数編集を行った後の Commit は、差分Updateの方が高速に行えるが、多くの編集を行った後の Commitだと、Full Updateの方が高速に動作する可能性がある。
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54 これに関しての検証は、性能測定の章に記述する。
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56 \newpage
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