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view renderingEngine.tex @ 33:5c154df2a4d7
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author | tatsuki |
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date | Mon, 13 Feb 2017 13:17:57 +0900 |
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\section{HTML Rendering Engine} HTMLRenderingEngineは、出力するデータが記述されたContents Tree、出力する形式が記述されたLayout Treeの2つの木構造を持ち、これらを参照しながらhtmlのレンダリングを行う。 またレンダリングする例題は日記を選択した。 \subsection{Contents TreeのJungle上での表現} RenderingEngineではContents Treeに図\ref{contentTree}のように出力するデータを格納した。 \begin{figure}[h] \begin{center} \includegraphics[scale=0.25]{figures/contentTree.pdf} \caption{ContentTree} \label{contentTree} \end{center} \end{figure} RootNodeはContentの{\tt title}、日時、レンダリングする時に参照するLayoutTreeのNodeNameを持つ。 そして子ノードが日記の本文等のデータを持つ。 表\ref{NodeAttribute}にノードが保持しているContentsの一覧を記述する。 \begin{table}[htb] \begin{center} \caption{ノードが保持しているContents一覧} \begin{tabular}{|p{15em}|p{24em}|} \hline 属性名 & 属性値 \\ \hline component & レンダリングする際に参照するLayoutTreeのNodeName \\ \hline title & 日記のタイトル \\ \hline date(rootNode) & 日記の日時 \\ \hline type & そのノードが保持しているContextType。 text(日記本文) or image(画像データ) \\ \hline body & 日記の本文 \\ \hline date(image) & 画像の保存日時 \\ \hline fileName & 画像の名前 \\ \hline \end{tabular} \label{NodeAttribute} \end{center} \end{table} \subsection{Layout} htmlの出力形式を定義するLayoutは、複数のComponentからなる。 表\ref{LayoutTreeTable}に、LayoutTreeの主要要素を記す。 Layout Treeには図\ref{layoutTree}のようにデータを格納した。 また、LayoutTreeはノード同士が{\tt NodeName}を用いて参照を行う。 \begin{figure}[h] \begin{center} \includegraphics[scale=0.25]{figures/LayoutTree.pdf} \caption{LayoutTree} \label{layoutTree} \end{center} \end{figure} \begin{table}[htbH] \begin{center} \caption{LayoutTreeの主要な要素} \begin{tabular}{|p{15em}|p{24em}|} \hline 属性名 & 属性値 \\ \hline NodeName &ノードの名前。ノード同士の参照時に用いられる。例外としてルートノードだけはdisplayinformationという名前を持つ\\ \hline displayComponent &参照するノードの名前。 \\ \hline Name &この属性名で取得できる値を持つNodeNameを持つノードを参照する。\\ \hline use &このノードが、どのContentsに対してのLayoutを持つかを記述するタグ。表\ref{tag}にタグとContentsの対応を記述する。\\ \hline その他 &css等と同じ様な記述を行う。 例 属性名 {\tt font} 属性値 {\tt fontSize}など \\ \hline \end{tabular} \label{LayoutTreeTable} \end{center} \end{table} Layout Treeは、ルートノードに属性名 {\tt NodeName} 属性値 {\tt displayinformation} の値を持つ(図\ref{layoutTree}では{\tt Node1}が該当する)。 ルートノードは、子ノードに複数のComponentを保持する(図\ref{layoutTree}では{\tt Node2}、{\tt Node3}がそれに該当する)。 {\tt Node2}は、属性名 {\tt use} 属性値 {\tt image}のペアでタグを保持しているため、日記の画像表示に対応する記述が行われている。 {\tt Node3}は、属性名 {\tt use} 属性値 {\tt text}のペアでタグを保持しているため、日記の本文に対応する記述が行われている。 表\ref{tag}にタグとContentsの対応を記述する。 \begin{table}[htb] \begin{center} \caption{tagとcontentsの対応} \begin{tabular}{|p{15em}|p{24em}|} \hline tag & content \\ \hline image & 画像の表示 \\ \hline cals & table \\ \hline date & 日付の表示 \\ \hline text & 日記の本文 \\ \hline title & 日記のタイトル \\ \hline \end{tabular} \label{tag} \end{center} \end{table} Layoutが複数のComponentを参照する際は図\ref{multiComponent}のような木構造を構築する(この木はLayoutTreeの一部であり、本来は参照先のノード等が存在している)。 \begin{figure}[h] \begin{center} \includegraphics[scale=0.25]{figures/multiComponent.pdf} \caption{複数のComponentを参照するLayout} \label{multiComponent} \end{center} \end{figure} 図\ref{multiComponent}の例では、{\tt diaryMulti@component}は{\tt diaryText@component}と{\tt diaryImage@component}を参照している。 以下に図\ref{contentTree}のContentsTree、図\ref{multiComponent}のLayoutTreeの2つを使用した、レンダリングの流れを記述する。 \begin{enumerate} \item ContentsTreeのルートノードは、属性名 {\tt component} 属性値 {\tt Multi@Component}の組を持つので、LayoutTreeの{\tt Node2}を参照する。 \item {\tt Node2}は自身のNodeNameしか持たないので、子ノードである{\tt Node3、Node4}に記述されているデータの参照を行う。 \item {\tt Node3}は属性名 {\tt displayComponentName} 属性名 {\tt dialyImage@Component}の組を持つため、NodeNameが{\tt dialyImage@Component}のノードを参照している。 \item レンダリングエンジンは、参照先のノードに記述されたルールに則ってHtmlを生成する。 \item {\tt Node3}は、これ以上データを持たないため、次は{\tt Node4}を参照する。 \item {\tt Node4}は属性名 {\tt displayComponentName} 属性名 {\tt dialyText@Component}の組を持つため、NodeNameが{\tt dialyText@Component}のノードを参照している。 \item レンダリングエンジンは、参照先のノードに記述されているルールに則ってhtmlを生成する。 \end{enumerate} (4)、(7)で参照しているノードに関しては、図\ref{layoutTree}の{\tt Node2、Node3}の様な記述が行われている。 \subsection{Layout Treeのデータ設計} Jungleは汎用の木構造を持つので、データベースを特に設計しなくても、あるがままの形で格納することが可能である。 しかし、設計を行うことでより効率的に木構造を扱うことが可能になる。 図\ref{goodLayoutTree}、図\ref{badLayoutTree}は同じデータを格納した2つの木の一部である。 \begin{figure}[h] \begin{center} \includegraphics[scale=0.25]{figures/goodLayoutTree.pdf} \caption{コードとギャップのないLayoutの格納方法} \label{goodLayoutTree} \end{center} \end{figure} \begin{figure}[h] \begin{center} \includegraphics[scale=0.25]{figures/badLayoutTree.pdf} \caption{コードとギャップのあるLayoutの格納方法} \label{badLayoutTree} \end{center} \end{figure} 図\ref{goodLayoutTree}のTreeは、1つのノードにレンダリングに必要な値が全て格納されている。 そのため、レンダリングを行う際、複数のノードをまたぐ必要が無く、簡潔にコードを書くことができる。 一方、図\ref{badLayoutTree}の木はレンダリングする際に必要な値が複数ノードに分散されて保存されている。 そのため、全てのノードを参照し、値を集める処理を行う必要があり、コードの可読性が下がり余計な処理も増えてしまう。 これより、Jungleの木構造を効率的に扱うためには、設計手法を確立する必要があることがわかった。 \newpage