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view indexupdate.tex @ 19:aadd9444eddb
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author | tatsuki |
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date | Fri, 10 Feb 2017 10:25:21 +0900 (2017-02-10) |
parents | d5306971efbf |
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\chapter{Indexの差分Update} Jungleの木はIndexを持っており、木のCommit時にFull Updateを行っている。 そのため、Commitを行うたびO(n)のIndexのUpdateが入り、木の編集時大きなネックとなっていた。 なので、高速にIndexの更新を行うため、Index の差分アップデートを実装した。 \section{差分 Updateの実装} Jungle は木の編集を行う際に、編集を行うノードと、経路にあるノードの複製を行い新しい木構造を構築するため、 Index の中には、編集後の木には存在しない複製前のノードが残ってしまう。 なので、Index の差分 Update を行う際には、それらのノードを Index から削除して、新しく複製されたノードを Index に登録する必要がある。 そのためには、編集を行ったノードを覚えておく必要がある。 そこで、Jungle Tree Editor 内に、編集を加えたノードを覚えておくためのリストを定義した。 Editor は、木に編集を加えたら、リストに編集前のノードを保存する。 そして、Commit 時にリストにあるノードを使って Index の中に残っている、編集後の木に存在しないノードを削除する。 その後、新しく作られたノードを Index に登録して Update は終了する。 \section{編集前のノードの削除} IndexのUpdateを行う際、初めに、編集後の木に存在しないノードをIndexから削除する。 削除の対象は、変更を加えたノードと、ルートから変更を加えたノードまでの経路にあるノードである。 ノードの削除は、以下の手順で行われる。 \begin{enumerate} \item 編集を行ったノードのリストからノードを取得する。 \item 取得したノードが、保持している値をIndexから削除する。 \item 自身と子供のペアを ParentIndex から削除する。 \item ParentIndex から親を取得する。 \item 2 - 4をルートノードにたどり着くか、ParentIndexから親を取得できなくなるまで続ける。 \item 1 - 5をリストからノードが無くなるまで続ける。 \end{enumerate} Parent Index に現在のノードが登録されていない場合は、現在のノードからルートまでの経路にあるノードは Index から削除されていることが保証されているため、削除を終えて、リストに入っている次のノードの削除処理を行っても構わない。 \section{Indexへのノードの挿入} Indexから不要なノードを削除した後は、木の編集時新しく作られたノードをIndexに挿入する。 ノードの挿入は、以下の手順で行われる。 \begin{enumerate} \item 木からルートノードを取得する。 \item 取得したノードがIndexに登録されているかを調べる。 \item 登録されている場合、そのノード以下のSub Treeは、全てIndexに登録されているので、次のノードに移動する。 \item 登録されていなかった場合、自身が保持している値をIndexに登録する \item 自身と子ノードをParent Index に登録する。 \item 自身の子ノードを取得したノードとして2に戻る。 \item 全てのノードを登録したら終了する。 \end{enumerate} \section{Full Update との使い分け} Indexの差分Updateは、不要なノードの削除と新しく木に追加されたノードの挿入を行っているため、1ノードに対する処理は Full Updateより大きい。 少ない回数編集を行った後の Commit は、差分Updateの方が高速に行えるが、多くの編集を行った後の Commitだと、Full Updateの方が高速に動作する可能性がある。 これに関しての検証は、性能測定の章に記述する。 \newpage