comparison paper/anatofuz-sigos.tex @ 0:6af7c40c76da

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author anatofuz <anatofuz@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Mon, 27 Apr 2020 10:56:53 +0900
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-1:000000000000 0:6af7c40c76da
1 %%
2 %% 研究報告用スイッチ
3 %% [techrep]
4 %%
5 %% 欧文表記無しのスイッチ(etitle,eabstractは任意)
6 %% [noauthor]
7 %%
8
9 %\documentclass[submit,techrep]{ipsj}
10 \documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj}
11
12
13
14 \usepackage[dvips]{graphicx}
15 \usepackage{latexsym}
16
17 \def\Underline{\setbox0\hbox\bgroup\let\\\endUnderline}
18 \def\endUnderline{\vphantom{y}\egroup\smash{\underline{\box0}}\\}
19 \def\|{\verb|}
20 %
21
22 %\setcounter{巻数}{59}%vol59=2018
23 %\setcounter{号数}{10}
24 %\setcounter{page}{1}
25
26
27 \begin{document}
28
29
30 \title{情報処理学会研究報告の準備方法\\
31 (2018年10月29日版)}
32
33 \etitle{How to Prepare Your Paper for IPSJ SIG Technical Report \\ (version 2018/10/29)}
34
35 \affiliate{IPSJ}{情報処理学会\\
36 IPSJ, Chiyoda, Tokyo 101--0062, Japan}
37
38
39 \paffiliate{JU}{情報処理大学\\
40 Johoshori Uniersity}
41
42 \author{情報 太郎}{Joho Taro}{IPSJ}[joho.taro@ipsj.or.jp]
43 \author{処理 花子}{Shori Hanako}{IPSJ}
44 \author{学会 次郎}{Gakkai Jiro}{IPSJ,JU}[gakkai.jiro@ipsj.or.jp]
45
46 \begin{abstract}
47 本稿は,情報処理学会研究報告に投稿する原稿を執筆する際の注意点等をまとめたものである.
48 \LaTeX と専用のスタイルファイルを用いた場合の論文フォーマットに関する指針,
49 および論文の内容に関してするべきこと,
50 するべきでないことをまとめたべからずチェックリストからなる.
51 本稿自体も\LaTeX と専用のスタイルファイルを用いて執筆されているため,
52 論文執筆の際に参考になれば幸いである.
53 \end{abstract}
54
55
56 %
57 %\begin{jkeyword}
58 %情報処理学会論文誌ジャーナル,\LaTeX,スタイルファイル,べからず集
59 %\end{jkeyword}
60 %
61 %\begin{eabstract}
62 %This document is a guide to prepare a draft for submitting to IPSJ
63 %Journal, and the final camera-ready manuscript of a paper to appear in
64 %IPSJ Journal, using {\LaTeX} and special style files. Since this
65 %document itself is produced with the style files, it will help you to
66 %refer its source file which is distributed with the style files.
67 %\end{eabstract}
68 %
69 %\begin{ekeyword}
70 %IPSJ Journal, \LaTeX, style files, ``Dos and Dont's'' list
71 %\end{ekeyword}
72
73 \maketitle
74
75 %1
76 \section{はじめに}
77
78 情報処理学会では,研究報告の発行を行っている.
79
80 本稿では,まずそのスタイルファイルを用いた論文のフォーマットに関して述べる.
81 新たなスタイルファイルでは,
82 極力特別なコマンドは使わずに,標準的な\LaTeX のスタイルを踏襲している.
83 論文フォーマットに関しては,\ref{sec:format}~章で後述する指針に従って頂くが,
84 そこに規定されていること以外は標準的な\LaTeX のコマンドをそのまま使うことができる.
85 本稿は,そのスタイルファイルを実際に使っているので,論文執筆の際に参考にされたい.
86
87
88
89
90 %2
91 \section{投稿の流れ}
92
93
94 %2.1
95 \subsection{準備}
96
97 情報処理学会論文誌ジャーナルの\LaTeX スタイルファイルを含む論文執筆キットは
98 \begin{quote}
99 \small
100 \|http://www.ipsj.or.jp/jip/submit/style.html|
101 \end{quote}
102 からダウンロードすることができる.論文執筆キットは以下のファイルを含んで
103 いる.
104 \begin{enumerate}
105 \item \|ipsj.cls |: 最終原稿用スタイルファイル
106 \item \|ipsjdraft.sty |: 投稿用スタイル(査読用)
107 \item \|ipsjpref.sty |: 序文用スタイル
108 \item \|jsample.tex |: 本稿のソースファイル
109 \item \|esample.tex |: 英文サンプルのソースファイル
110 \item \|ipsjsort.bst |: jBibTEX スタイル(著者名順)
111 \item \|ipsjunsrt.bst |: jBibTEX スタイル(出現順)
112 \item \|bibsample.bib |: 文献リストのサンプル
113 \item \|ebibsample.bib|: 英文文献リストのサンプル
114 \item \|tech-jsample.tex:| 研究報告(和文)のサンプル
115 \item \|tech-esample.tex:| 研究報告(英文)のサンプル
116 \end{enumerate}
117 実行環境としては\LaTeXe を前提としているので,準備されたい.
118
119
120
121
122
123
124
125 %2.2
126 \subsection{原稿の作成と投稿}
127
128 本稿に従って用意した投稿用原稿の\LaTeX ソースからpdfファイルを作成し,
129 Adobeのpdf readerで読めることを確認した後,
130 \begin{quote}
131 \small
132 \|https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/**|
133 \end{quote}
134 (**部分は研究会の略称,DBS等)の研究会投稿システムにて,指示にし従い投稿する.
135
136
137
138
139
140
141
142 %3
143 \section{論文フォーマットの指針}
144 \label{sec:format}
145
146 以下,情報処理学会論文誌ジャーナル用スタイルファイルを用いた論文フォーマットの指針について述べるので,
147 これに従って原稿を用意頂きたい.
148 \LaTeX を用いた一般的な文章作成技術については,
149 \cite{okumura, companion} 等を参考にされたい.
150
151
152
153 %4
154 \section{論文の構成}
155 \label{config}
156
157 ファイルは次のようになる.下線部は投稿時に省略可能なもの.
158
159 \noindent
160 \|\documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj}|\\
161 \quad 必要ならばユーザのマクロをここに記述\\
162 \|\begin{document}|\\
163 \|\title{表題(和文)}|\\
164 \|\etitle{表題(英文)}|\\
165 \Underline{\|\affiliate{所属ラベル}{<和文所属>\\<英文所属>}|}\\
166 \quad 必要ならば \|\paffiliate| により現在の所属を宣言する\\
167 \Underline{\|\paffiliate{現所属ラベル}{<和現所属>\\<英現所属>}|}\\\\
168 \Underline{\|\author{情報 太郎}{Taro Joho}|}\\
169 \Underline{\| {<所属ラベル>}[E-mail]|}\\
170 \Underline{\|\author{処理 花子}{Hanako Shori}|}\\
171 \Underline{\| {<所属ラベル2,現所属ラベル3>}|}\\\\
172 \|\begin{abstract}|\\
173 \|<概要(和文)>|\\
174 \|\end{abstract}|\\
175 \|\begin{eabstract}|\\
176 \|<概要(英文)>|\\
177 \|\end{eabstract}|\\
178 \|\maketitle|\\
179 \|\section{|第1節の表題\|}|\\
180 \dots\dots\dots\dots\dots\\
181 \quad \|<本文>|\\
182 \dots\dots\dots\dots\dots\\
183 謝辞がある場合は\\
184 \|\begin{acknowledgment}|\\
185 \|\end{acknowledgment}|\\\\
186 \|\begin{thebibliography}{99}%9 or 99|\\
187 \|\bibitem{1}|\\
188 \|\bibitem{2}|\\
189 \|\end{thebibliography}|\\\\
190 付録がある場合は\\
191 \|\appendix|\\
192 \|\section{|付録1節の表題\|}|\\
193 \|\end{document}|
194
195
196 %4.1
197 \subsection{表題・著者名等}
198
199 表題,著者名とその所属,および概要を前述のコマンドや環境により{\bf 和文と
200 英文の双方について}定義した後,\|\maketitle| によって出力する.
201
202
203 \newpage%%%%%
204
205 %4.1.1
206 \subsubsection{表題}
207
208 表題は,\|\title| および \|\etitle| で定義した表題はセンタリングされる.
209 文字数の多いものについては,適宜 \|\\| を挿入して改行する.
210
211 %4.1.2
212 \subsubsection{著者名・所属}
213
214 各著者の所属を第一著者から順に \|\affiliate| を用いてラベル(第1引数)を付けながら定義すると,
215 脚注に番号を付けて所属が出力される.
216 なお,複数の著者が同じ所属である場合には,
217 一度定義するだけで良い.
218
219
220
221 現在の所属は \|\paffiliate| を用い,同様にラベル,所属先を記述する.
222 所属先には自動で「現在」,
223 \|\\|の改行で「Presently with」が挿入される.
224 著者名は \|\author| で定義する.各著者名の直後に,英文著者名,
225 所属ラベルとメールアドレスを記入する.
226 著者が複数の場合は \|\author| を繰り返すことで,
227 2人,3人,\dots と増えていく.
228 現在の所属や,複数の所属先を追加する場合には,所属ラベルをカンマで区切り,追加すればよい.
229
230
231 また,メールアドレス部分は省略が可能である.
232
233
234
235
236
237 %4.1.3
238 \subsubsection{概要}
239
240 和文の概要は \|abstract| 環境の中に,
241 英文の概要は \|eabstract| 環境の中に,それぞれ記述する.
242
243
244
245 %4.2
246 \subsection{本文}
247
248 %4.2.1
249 \subsubsection{見出し}
250
251 節や小節の見出しには \|\section|, \|\subsection|, \|\subsubsection|,
252 \|\paragraph| といったコマンドを使用する.
253
254 \<「定義」,「定理」などについては,\|\newtheorem|で適宜環境を宣言し,そ
255 の環境を用いて記述する.
256
257 %4.2.2
258 \subsubsection{行送り}
259
260 2段組を採用しており,左右の段で行の基準線の位置が一致することを原則としている.
261 また,節見出しなど,
262 行の間隔を他よりたくさんとった方が読みやすい場所では,
263 この原則を守るようにスタイルファイルが自動的にスペースを挿入する.
264 したがって本文中では \|\vspace| や \|\vskip| を用いたスペースの調整を行なわないようにすること.
265
266
267 %4.2.3
268 \subsubsection{フォントサイズ}
269
270 フォントサイズは,スタイルファイルによって自動的に設定されるため,
271 基本的には著者が自分でフォントサイズを変更する必要はない.
272
273 %4.2.4
274 \subsubsection{句読点}
275
276 句点には全角の「.」,
277 読点には全角の「,」を用いる.
278 ただし英文中や数式中で「.」や「,」を使う場合には,
279 半角文字を使う.「。」や「、」は使わない.
280
281
282
283 %4.2.5
284 \subsubsection{全角文字と半角文字}
285
286 全角文字と半角文字の両方にある文字は次のように使い分ける.
287
288 \begin{enumerate}
289 \item 括弧は全角の「(」と「)」を用いる.但し,英文の概要,図表見出し,
290 書誌データでは半角の「(」と「)」を用いる.
291
292 \item 英数字,空白,記号類は半角文字を用いる.ただし,句読点に関しては,
293 前項で述べたような例外がある.
294
295 \item カタカナは全角文字を用いる.
296
297 \item 引用符では開きと閉じを区別する.
298 開きには \|``| を用い,閉じには\|''| を用いる.
299 \end{enumerate}
300
301 %4.2.6
302 \subsubsection{箇条書}
303
304 箇条書に関する形式を特に定めていない.場合に応じて標準的な \|enumerate|,
305 \|itemize|, \|description| の環境を用いてよい.
306
307
308 %4.2.7
309 \subsubsection{脚注}
310
311 脚注は \|\footnote| コマンドを使って書くと,
312 ページ単位に\footnote{脚注の例.}や\footnote{二つめの脚注.}のような参照記号とともに脚注が生成される.
313 なお,ページ内に複数の脚注がある場合,参照記号は\LaTeX を2回実行しないと正しくならないことに注意されたい.
314
315
316
317 また場合によっては,
318 脚注をつけた位置と脚注本体とを別の段に置く方がよいこともある.
319 この場合には,\|\footnotemark| コマンドや \|\footnotetext| コマンドを使って対処していただきたい.
320
321
322 なお,脚注番号は論文内で通し番号で出力される.
323
324
325
326
327 %4.2.8
328 \subsubsection{OverfullとUnderfull}
329
330 組版時にはoverfullを起こさないことを原則としている.
331 従って,まず提出するソースが著者の環境でoverfullを起こさないように,
332 文章を工夫するなどの最善の努力を払っていただきたい.
333 但し,\|flushleft| 環境,\|\\|,\|\linebreak| などによる両端揃えをしない形でのoverfullの回避は,
334 できるだけ避けていただきたい.
335 また著者の執筆時点では発生しないoverfullが,
336 組版時の環境では発生することもある.
337 このような事態をできるだけ回避するために,
338 文中の長い数式や \|\verb| を避ける,
339 パラグラフの先頭付近では長い英単語を使用しない,
340 などの注意を払うようにして頂きたい.
341
342
343
344
345 %4.3
346 \subsection{数式}\label{sec:Item}
347
348 %4.3.1
349 \subsubsection{本文中の数式}
350
351 本文中の数式は \|$| と \|$|, \|\(| と \|\)|, あるいは \|math| 環境のいず
352 れで囲んでもよい.
353
354 %4.3.2
355 \subsubsection{別組の数式}
356
357 別組数式(displayed math)については \|$$| と \|$$| は使用せずに,
358 \|\[| と \|\]| で囲むか,
359 \|displaymath|, \|equation|, \|eqnarray| のいずれかの環境を用いる.
360 これらは
361 %
362 \begin{equation}
363 \Delta_l = \sum_{i=l|1}^L\delta_{pi}
364 \end{equation}
365 %
366 のように,センタリングではなく固定字下げで数式を出力し,
367 かつ背が高い数式による行送りの乱れを吸収する機能がある.
368
369 %4.3.3
370 \subsubsection{eqnarray環境}
371
372 互いに関連する別組の数式が2行以上連続して現れる場合には,
373 単に\|\[| と \|\]|,
374 あるいは \|\begin{equation}| と\|\end{equation}| で囲った数式を書き並べるのではなく,
375 \|\begin|\allowbreak\|{eqnarray}| と \|\end{eqnarray}| を使って,
376 等号(あるいは不等号)の位置で縦揃えを行なった方が読みやすい.
377
378
379 %4.3.4
380 \subsubsection{数式のフォント}
381
382 \LaTeX が標準的にサポートしているもの以外の特殊な数式用フォントは,
383 できるだけ使わないようにされたい.
384 どうしても使用しなければならない場合には,
385 その旨申し出て頂くとともに,
386 組版工程に深く関与して頂くこともあることに留意されたい.
387
388
389 \begin{figure}[tb]
390 \setbox0\vbox{
391 \hbox{\|\begin{figure}[tb]|}
392 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
393 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
394 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
395 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
396 \hbox{\|\end{figure}|}
397 }
398 \centerline{\fbox{\box0}}
399 \caption{1段幅の図}
400 \ecaption{Single column figure with caption\\
401 explicitly broken by $\backslash\backslash$.}
402 \label{fig:single}
403 \end{figure}
404
405
406
407 %4.4
408 \subsection{図}
409
410 1段の幅におさまる図は,
411 \figref{fig:single} の形式で指定する.
412 位置の指定に \|h| は使わない.
413 また,図の下に和文と英文の双方の見出しを,
414 \|\caption| と \|\ecaption| で指定する.
415 文字数が多い見出しはは自動的に改行して最大幅の行を基準にセンタリングするが,
416 見出しが2行になる場合には適宜 \|\\| を挿入して改行したほうが良い結果となることがしばしばある
417 (\figref{fig:single} の英文見出しを参照).
418 図の参照は \|\figref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
419
420
421
422
423 \begin{figure}[tb]
424 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
425 \footnotesize
426 \setbox0\vbox{
427 \hbox{\|\begin{minipage}[t]%|}
428 \hbox{\| {0.5\columnwidth}|}
429 \hbox{\|\CaptionType{table}|}
430 \hbox{\|\caption{| \ldots \|}|}
431 \hbox{\|\ecaption{| \ldots \|}|}
432 \hbox{\|\label{| \ldots \|}|}
433 \hbox{\|\makebox[\textwidth][c]{%|}
434 \hbox{\|\begin{tabular}[t]{lcr}|}
435 \hbox{\|\hline\hline|}
436 \hbox{\|left&center&right\\\hline|}
437 \hbox{\|L1&C1&R1\\|}
438 \hbox{\|L2&C2&R2\\\hline|}
439 \hbox{\|\end{tabular}}|}
440 \hbox{\|\end{minipage}|}}
441 \hbox{}
442 \centerline{\fbox{\box0}}
443 \caption{\protect\tabref*{tab:right} の中身}
444 \ecaption{Contents of Table \protect\ref{tab:right}.}
445 \label{fig:left}
446 \end{minipage}%
447 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
448 \CaptionType{table}
449 \caption{\protect\figref*{fig:left} で作成した表}
450 \ecaption{A table built by\\ Fig.\,\protect\ref{fig:left}.}
451 \label{tab:right}
452 \vskip1mm
453 \makebox[\textwidth][c]{\begin{tabular}[t]{lcr}\hline\hline
454 left&center&right\\\hline
455 L1&C1&R1\\
456 L2&C2&R2\\\hline
457 \end{tabular}}
458 \end{minipage}
459 \end{figure}
460
461 \begin{figure*}[tb]
462 \setbox0\vbox{\large
463 \hbox{\|\begin{figure*}[t]|}
464 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
465 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
466 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
467 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
468 \hbox{\|\end{figure*}|}}
469 \centerline{\fbox{\hbox to.9\textwidth{\hss\box0\hss}}}
470 \caption{2段幅の図}
471 \ecaption{Double column figure.}
472 \label{fig:double}
473 \end{figure*}
474
475
476 また紙面スペースの節約のために,
477 1つの \|figure|(または \|table|)環境の中に複数の図表を並べて表示したい場合には,
478 \figref{fig:left} と \tabref{tab:right} のように個々の図表と各々の \|\caption|/\|\ecaption|
479 を \|minipage| 環境に入れることで実現できる.
480 なお図と表が混在する場合,
481 \|minipage| 環境の中で\|\CaptionType{figure}| あるいは \|\CaptionType|
482 \|{table}| を指定すれば,
483 外側の環境が \|figure| であっても \|table| であっても指定された見出しが得られる.
484
485
486
487 2段の幅にまたがる図は,
488 \figref{fig:double} の形式で指定する.
489 位置の指定は \|t| しか使えない.
490
491
492
493 図の中身では本文と違い,
494 どのような大きさのフォントを使用しても構わない(\figref{fig:double} 参照).
495 また図の中身として,encapsulate されたPostScriptファイル(いわゆるEPSファイル)を読み込むこともできる.
496 読み込みのためには,プリアンブルで
497 %
498 \begin{quote}
499 \|\usepackage{graphicx}|
500 \end{quote}
501 %
502 を行った上で,
503 \|\includegraphics| コマンドを図を埋め込む箇所に置き,
504 その引数にファイル名(など)を指定する.
505
506
507
508
509 %4.5
510 \subsection{表}
511
512 表の罫線はなるべく少なくするのが,仕上がりをすっきりさせるコツである.
513 罫線をつける場合には,
514 一番上の罫線には二重線を使い,左右の端には縦の罫線をつけない (\tabref{tab:example}).
515 表中のフォントサイズのデフォルトは\|\footnotesize|である.
516
517
518 また,表の上に和文と英文の双方の見出しを,
519 \|\caption|と \|\ecaption| で指定する.
520 表の参照は \|\tabref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
521
522 \begin{table}[tb]
523 \caption{表の例}
524 \ecaption{An Example of Table.}
525 \label{tab:example}
526 \hbox to\hsize{\hfil
527 \begin{tabular}{l|lll}\hline\hline
528 & column1 & column2 & column3 \\\hline
529 row1 & item 1,1 & item 2,1 & ---\\
530 row2 & --- & item 2,2 & item 3,2 \\
531 row3 & item 1,3 & item 2,3 & item 3,3 \\
532 row4 & item 1,4 & item 2,4 & item 3,4 \\\hline
533 \end{tabular}\hfil}
534 \end{table}
535
536
537
538
539 \newpage%%%%%
540
541 %4.6
542 \subsection{参考文献・謝辞}
543
544 %4.6.1
545 \subsubsection{参考文献の参照}
546
547 本文中で参考文献を参照する場合には\|\cite|を使用する.
548 参照されたラベルは自動的にソートされ,
549 \|[]|でそれぞれ区切られる.
550 %
551 \begin{quote}
552 文献 \|\cite{companion,okumura}| は\LaTeX の総合的な解説書である.
553 \end{quote}
554 %
555 と書くと;
556 %
557 \begin{quote}
558 文献\cite{companion,okumura}は\LaTeX の総合的な解説書である.
559 \end{quote}
560 %
561 が得られる.
562
563 %4.6.2
564 \subsubsection{参考文献リスト}
565 参考文献リストには,
566 原則として本文中で引用した文献のみを列挙する.
567 順序は参照順あるいは第一著者の苗字のアルファベット順とする.
568 文献リストはBiB\TeX と\verb+ipsjunsrt.bst+(参照順)
569 または\verb+ipsjsort.bst+(アルファベット順)を用いて作り,
570 \verb+\bibliograhpystyle+と\verb+\bibliography+コマンドにより
571 利用することが出来る.
572 これらを用いれば,
573 規定の体裁にあったものができるので,
574 できるだけ利用していただきたい.
575 また製版用のファイル群には\verb+.bib+ファイルではなく\verb+.bbl+ファイルを
576 必ず含めることに注意されたい.
577 一方,何らかの理由でthebibliography環境で文献リストを
578 「手作り」しなければならない場合は,
579 このガイドの参考文献リストを注意深く見て,
580 そのスタイルにしたがっていただきたい.
581
582
583
584
585 %4.6.3
586 \subsubsection{謝辞}
587
588 謝辞がある場合には,
589 参考文献リストの直前に置き,
590 \|acknowledgment|環境の中に入れる.
591
592
593
594 %5
595 \section{論文内容に関する指針}
596
597 論文の内容について,
598 論文誌ジャーナル編集委員会で作成した「べからず集」を以下に示す.
599 投稿前のチェックリストとして利用頂きたい.
600 これ以外にも,査読者用,
601 メタ査読者用の「べからず集」\cite{webpage2}も公開しているので,
602 参照されたい.
603 また,作文技術に関する \cite{book1, book2, book3, book4}のような書籍も参考になる.
604
605
606
607 %5.1
608 \subsection{書き方の基本}
609
610 \begin{itemize}
611 \item[$\Box$] 研究の新規性,有用性,信頼性が読者に伝わるように記述する.
612 \item[$\Box$] 読み手に,読みやすい文章を心がける(内容が前後する,背景・
613 課題の設定が不明瞭などは読者にとって負担).
614 \item[$\Box$] 解決すべき問題が汎用化(一般的に記述)されていないのは再
615 考を要する(XX大学の問題という記述に終始).あるいは,
616 (単に「作りました」だけで)解決すべき問題そのものの記述
617 がないのは再考を要する.
618 \item[$\Box$] 結論が明確に記されていない,または,範囲,限界,問題点な
619 どの指摘が適切ではない,または,結論が内容にそったもので
620 はないものは再考を要する.
621 \item[$\Box$] 科学技術論文として不適当な表現や,分かりにくい表現がある
622 のは再考を要する.
623 \item[$\Box$] 極端な口語体や,長文の連続などは再考を要する.
624 \item[$\Box$] 章,節のたて方,全体の構成等が適切でない文章は再考を要す
625 る.
626 \item[$\Box$] 文中の文脈から推測しないと内容の把握が困難な論文にしない.
627 \item[$\Box$] 説明に飛躍した点があり,仮説等の説明が十分ではないのは再
628 考を要する.
629 \item[$\Box$] 説明に冗長な点,逆に簡単すぎる点があるのは再考を要する.
630 \item[$\Box$] 未定義語を減らす.
631 \end{itemize}
632
633
634 %5.2
635 \subsection{新規性と有効性を明確に示す}
636
637 \begin{itemize}
638 \item[$\Box$] 在来研究との関連,研究の動機,ねらい等が明確に説明されて
639 いないのは再考を要する.
640 \item[$\Box$] 既知/公知の技術が何であって,何を新しいアイデアとして提
641 案しているのかが書かれていないのは再考を要する.
642 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
643 \item[$\Box$] 提案内容の説明が,概念的または抽象的な水準に終始していて,
644 読者が提案内容を理解できない(それだけで新規性が感じられ
645 ないもの)のは再考を要する.
646 \item[$\Box$] 論文で提案した方法の有効性の主張がない,またはきわめて貧
647 弱なのは再考を要する.
648 \end{itemize}
649
650 %5.3
651 \subsection{書き方に関する具体的な注意}
652
653 \begin{itemize}
654 \item[$\Box$] 和文標題が内容を適切に表現していないのは再考を要する.
655 \item[$\Box$] 英文標題が内容を適切に表現していない,または英語として適
656 切でないのは再考を要する.
657 \item[$\Box$] アブストラクトが主旨を適切に表現していない,または英文が
658 適切ではないのは再考を要する.
659 \item[$\Box$] 記号・略号等が周知のものでなく,または,用語が適切でなく,
660 または,図・表の説明が適当ではないのは再考を要する.
661 \item[$\Box$] 個人的あるいは非常に小さなグループ/企業だけで通用するよ
662 うな用語が特別な説明もなしに多用されているのは再考を要す
663 る.
664 \item[$\Box$] 図表自体は十分に明確ではない,または誤りがあるのは再考を
665 要する.
666 \item[$\Box$] 図表が鮮明ではないのは再考を要する.
667 \item[$\Box$] 図表が大きさ,縮尺の指定が適切でないのは再考を要する.
668 \end{itemize}
669
670 %5.4
671 \subsection{参考文献}
672
673 \begin{itemize}
674 \item[$\Box$] 参考文献は10件以上必要(分野によっては20件以上,30件以上
675 という意見もある).
676 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
677 \item[$\Box$] 適切な文献が引用されておらず,その数も適切ではないのは再
678 考を要する.
679 \item[$\Box$] 日本人によるしかるべき論文を引用することで日本人研究コミュ
680 ニティの発展につながる.
681 \item[$\Box$] 参考文献は自分のものばかりではだめ.
682 \end{itemize}
683
684 %5.5
685 \subsection{二重投稿}
686
687 \begin{itemize}
688 \item[$\Box$] 二重投稿はしてはならない ─ ただし国際会議に採択された論
689 文を著作権が問題にならないように投稿することは構わない.
690 \item[$\Box$] 他の論文とまったく同じ図表を引用の明示なしに利用すること
691 は禁止.
692 \item[$\Box$] 既発表の論文等との間に重複があるのは再考を要する.
693 \end{itemize}
694
695 %5.6
696 \subsection{他の人に読んでもらう}
697
698 \begin{itemize}
699 \item[$\Box$] 投稿経験が少ない人は,採録された経験の豊富な人に校正して
700 もらう.
701 \item[$\Box$] 読者の立場から見て論理的な飛躍がないかに注意して記述する.
702 \end{itemize}
703
704 %5.7
705 \subsection{その他}
706
707 \begin{itemize}
708 \item[$\Box$] 投稿前にチェックリストの各項目を満たしているか,必ず確認
709 する.
710 \end{itemize}
711
712 %6
713 \section{おわりに}
714
715 本稿では,A4縦型2段組み用に変更したスタイルファイルを用いた論文のフォー
716 マット方法と,論文誌ジャーナル編集委員会がまとめた「べからず集」に基づく
717 論文の書き方を示した.内容的にまだ不十分の部分が多いため,意見,要望等を
718 \begin{quote}
719 \|editt@ipsj.or.jp|
720 \end{quote}
721 までお寄せ頂きたい.
722
723
724
725 \nocite{*}
726 \bibliographystyle{ipsjunsrt}
727 \bibliography{anatofuz-bib}
728
729
730
731 \end{document}