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author soto@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp
date Mon, 14 Sep 2020 19:58:10 +0900
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\section{Continuation based C}
CbC とはC言語からループ制御構造とサブルーチンコールを取り除き、
継続を導入したC言語の下位言語である。継続呼び出しは引数付き goto 文で表現される。
また、CodeGear を処理の単位、DataGear をデータの単位として記述するプログラミング言語である。
CbC のプログラミングでは DataGear を CodeGear で変更し、その変更を次の CodeGear に渡して処理を行う。

\subsection{Code Gear / Data Gear}
CbCでは、検証しやすいプログラムの単位として DataGear と CodeGear という単位を用いる。

CodeGear はプログラムの処理そのものであり、一般的なプログラム言語における関数と同じ役割である。
DataGear は CodeGear で扱うデータの単位であり、処理に必要なデータである。
CodeGear の入力となる DataGear を Input DataGear と呼び、出力は Output DataGear と呼ぶ。

CodeGear 間の移動は継続を用いて行われる。
継続は関数呼び出しとは異なり、呼び出した後に元のコードに戻れず、次の CodeGear へ継続を行う。
これは、関数型プログラミングでは末尾再帰をしていることと同義である。


\subsection{Meta Code Gear / Meta Data Gear}
プログラムの記述する際は、ノーマルレベルの計算の他に、メモリ管理、スレッド管理、
資源管理等を記述しなければならない処理が存在する。これらの処理をメタ計算と呼ぶ。

メタ計算は OS の機能を通して処理することが多く、信頼性の高い記述が求められる。
そのため、 CbC ではメタ計算を分離するために Meta CodeGear、 Meta DataGear を定義している。

Meta CodeGear は CbC 上でのメタ計算で、通常の CodeGear を実行する際に必要なメタ計算を分離するための単位である。
CodeGear を実行する前後やDataGear の大枠として Meta Gear が存在している。

Meta DataGear は CbC 上のメタ計算で扱われる DataGear である。例えば stub
CodeGear では Context と呼ばれる接続可能な CodeGear、DataGear のリストや、DataGear
のメモリ空間等を持った Meta DataGear を扱っている。