comparison Paper/tech-jsample.tex @ 0:0df9610b1d6a

init
author matac42 <matac@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Mon, 02 May 2022 12:31:10 +0900
parents
children
comparison
equal deleted inserted replaced
-1:000000000000 0:0df9610b1d6a
1 %%
2 %% 研究報告用スイッチ
3 %% [techrep]
4 %%
5 %% 欧文表記無しのスイッチ(etitle,eabstractは任意)
6 %% [noauthor]
7 %%
8
9 %\documentclass[submit,techrep]{ipsj}
10 \documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj}
11
12
13
14 \usepackage[dvips]{graphicx}
15 \usepackage{latexsym}
16
17 \def\Underline{\setbox0\hbox\bgroup\let\\\endUnderline}
18 \def\endUnderline{\vphantom{y}\egroup\smash{\underline{\box0}}\\}
19 \def\|{\verb|}
20 %
21
22 %\setcounter{巻数}{59}%vol59=2018
23 %\setcounter{号数}{10}
24 %\setcounter{page}{1}
25
26
27 \begin{document}
28
29
30 \title{GearsOSの分散ファイルシステムの設計}
31
32 \etitle{Designing a Distributed File System for GearsOS}
33
34 \affiliate{IPSJ}{情報処理学会\\
35 IPSJ, Chiyoda, Tokyo 101--0062, Japan}
36
37
38 \paffiliate{JU}{琉球大学理工学研究科情報工学専攻\\
39 Johoshori Uniersity}
40
41 \author{一木貴裕}{Ikki Takahiro}{Presently with Information Engineering, University of the Ryukyus.}
42 \author{河野 真治}{Kono Shinzi}{Presently with Information Engineering, University of the Ryukyus.}
43
44 \begin{abstract}
45 本稿は,情報処理学会研究報告に投稿する原稿を執筆する際の注意点等をまとめたものである.
46 \LaTeX と専用のスタイルファイルを用いた場合の論文フォーマットに関する指針,
47 および論文の内容に関してするべきこと,
48 するべきでないことをまとめたべからずチェックリストからなる.
49 本稿自体も\LaTeX と専用のスタイルファイルを用いて執筆されているため,
50 論文執筆の際に参考になれば幸いである.
51 \end{abstract}
52
53
54 %
55 %\begin{jkeyword}
56 %情報処理学会論文誌ジャーナル,\LaTeX,スタイルファイル,べからず集
57 %\end{jkeyword}
58 %
59 %\begin{eabstract}
60 %This document is a guide to prepare a draft for submitting to IPSJ
61 %Journal, and the final camera-ready manuscript of a paper to appear in
62 %IPSJ Journal, using {\LaTeX} and special style files. Since this
63 %document itself is produced with the style files, it will help you to
64 %refer its source file which is distributed with the style files.
65 %\end{eabstract}
66 %
67 %\begin{ekeyword}
68 %IPSJ Journal, \LaTeX, style files, ``Dos and Dont's'' list
69 %\end{ekeyword}
70
71 \maketitle
72
73 %1
74 \section{はじめに}
75
76 情報処理学会では,研究報告の発行を行っている.
77
78 本稿では,まずそのスタイルファイルを用いた論文のフォーマットに関して述べる.
79 新たなスタイルファイルでは,
80 極力特別なコマンドは使わずに,標準的な\LaTeX のスタイルを踏襲している.
81 論文フォーマットに関しては,\ref{sec:format}~章で後述する指針に従って頂くが,
82 そこに規定されていること以外は標準的な\LaTeX のコマンドをそのまま使うことができる.
83 本稿は,そのスタイルファイルを実際に使っているので,論文執筆の際に参考にされたい.
84
85
86
87
88 %2
89 \section{投稿の流れ}
90
91
92 %2.1
93 \subsection{準備}
94
95 情報処理学会論文誌ジャーナルの\LaTeX スタイルファイルを含む論文執筆キットは
96 \begin{quote}
97 \small
98 \|http://www.ipsj.or.jp/jip/submit/style.html|
99 \end{quote}
100 からダウンロードすることができる.論文執筆キットは以下のファイルを含んで
101 いる.
102 \begin{enumerate}
103 \item \|ipsj.cls |: 最終原稿用スタイルファイル
104 \item \|ipsjdraft.sty |: 投稿用スタイル(査読用)
105 \item \|ipsjpref.sty |: 序文用スタイル
106 \item \|jsample.tex |: 本稿のソースファイル
107 \item \|esample.tex |: 英文サンプルのソースファイル
108 \item \|ipsjsort.bst |: jBibTEX スタイル(著者名順)
109 \item \|ipsjunsrt.bst |: jBibTEX スタイル(出現順)
110 \item \|bibsample.bib |: 文献リストのサンプル
111 \item \|ebibsample.bib|: 英文文献リストのサンプル
112 \item \|tech-jsample.tex:| 研究報告(和文)のサンプル
113 \item \|tech-esample.tex:| 研究報告(英文)のサンプル
114 \end{enumerate}
115 実行環境としては\LaTeXe を前提としているので,準備されたい.
116
117
118
119
120
121
122
123 %2.2
124 \subsection{原稿の作成と投稿}
125
126 本稿に従って用意した投稿用原稿の\LaTeX ソースからpdfファイルを作成し,
127 Adobeのpdf readerで読めることを確認した後,
128 \begin{quote}
129 \small
130 \|https://ipsj1.i-product.biz/ipsjsig/**|
131 \end{quote}
132 (**部分は研究会の略称,DBS等)の研究会投稿システムにて,指示にし従い投稿する.
133
134
135
136
137
138
139
140 %3
141 \section{論文フォーマットの指針}
142 \label{sec:format}
143
144 以下,情報処理学会論文誌ジャーナル用スタイルファイルを用いた論文フォーマットの指針について述べるので,
145 これに従って原稿を用意頂きたい.
146 \LaTeX を用いた一般的な文章作成技術については,
147 \cite{okumura, companion} 等を参考にされたい.
148
149
150
151 %4
152 \section{論文の構成}
153 \label{config}
154
155 ファイルは次のようになる.下線部は投稿時に省略可能なもの.
156
157 \noindent
158 \|\documentclass[submit,techrep,noauthor]{ipsj}|\\
159 \quad 必要ならばユーザのマクロをここに記述\\
160 \|\begin{document}|\\
161 \|\title{表題(和文)}|\\
162 \|\etitle{表題(英文)}|\\
163 \Underline{\|\affiliate{所属ラベル}{<和文所属>\\<英文所属>}|}\\
164 \quad 必要ならば \|\paffiliate| により現在の所属を宣言する\\
165 \Underline{\|\paffiliate{現所属ラベル}{<和現所属>\\<英現所属>}|}\\\\
166 \Underline{\|\author{情報 太郎}{Taro Joho}|}\\
167 \Underline{\| {<所属ラベル>}[E-mail]|}\\
168 \Underline{\|\author{処理 花子}{Hanako Shori}|}\\
169 \Underline{\| {<所属ラベル2,現所属ラベル3>}|}\\\\
170 \|\begin{abstract}|\\
171 \|<概要(和文)>|\\
172 \|\end{abstract}|\\
173 \|\begin{eabstract}|\\
174 \|<概要(英文)>|\\
175 \|\end{eabstract}|\\
176 \|\maketitle|\\
177 \|\section{|第1節の表題\|}|\\
178 \dots\dots\dots\dots\dots\\
179 \quad \|<本文>|\\
180 \dots\dots\dots\dots\dots\\
181 謝辞がある場合は\\
182 \|\begin{acknowledgment}|\\
183 \|\end{acknowledgment}|\\\\
184 \|\begin{thebibliography}{99}%9 or 99|\\
185 \|\bibitem{1}|\\
186 \|\bibitem{2}|\\
187 \|\end{thebibliography}|\\\\
188 付録がある場合は\\
189 \|\appendix|\\
190 \|\section{|付録1節の表題\|}|\\
191 \|\end{document}|
192
193
194 %4.1
195 \subsection{表題・著者名等}
196
197 表題,著者名とその所属,および概要を前述のコマンドや環境により{\bf 和文と
198 英文の双方について}定義した後,\|\maketitle| によって出力する.
199
200
201 \newpage%%%%%
202
203 %4.1.1
204 \subsubsection{表題}
205
206 表題は,\|\title| および \|\etitle| で定義した表題はセンタリングされる.
207 文字数の多いものについては,適宜 \|\\| を挿入して改行する.
208
209 %4.1.2
210 \subsubsection{著者名・所属}
211
212 各著者の所属を第一著者から順に \|\affiliate| を用いてラベル(第1引数)を付けながら定義すると,
213 脚注に番号を付けて所属が出力される.
214 なお,複数の著者が同じ所属である場合には,
215 一度定義するだけで良い.
216
217
218
219 現在の所属は \|\paffiliate| を用い,同様にラベル,所属先を記述する.
220 所属先には自動で「現在」,
221 \|\\|の改行で「Presently with」が挿入される.
222 著者名は \|\author| で定義する.各著者名の直後に,英文著者名,
223 所属ラベルとメールアドレスを記入する.
224 著者が複数の場合は \|\author| を繰り返すことで,
225 2人,3人,\dots と増えていく.
226 現在の所属や,複数の所属先を追加する場合には,所属ラベルをカンマで区切り,追加すればよい.
227
228
229 また,メールアドレス部分は省略が可能である.
230
231
232
233
234
235 %4.1.3
236 \subsubsection{概要}
237
238 和文の概要は \|abstract| 環境の中に,
239 英文の概要は \|eabstract| 環境の中に,それぞれ記述する.
240
241
242
243 %4.2
244 \subsection{本文}
245
246 %4.2.1
247 \subsubsection{見出し}
248
249 節や小節の見出しには \|\section|, \|\subsection|, \|\subsubsection|,
250 \|\paragraph| といったコマンドを使用する.
251
252 \<「定義」,「定理」などについては,\|\newtheorem|で適宜環境を宣言し,そ
253 の環境を用いて記述する.
254
255 %4.2.2
256 \subsubsection{行送り}
257
258 2段組を採用しており,左右の段で行の基準線の位置が一致することを原則としている.
259 また,節見出しなど,
260 行の間隔を他よりたくさんとった方が読みやすい場所では,
261 この原則を守るようにスタイルファイルが自動的にスペースを挿入する.
262 したがって本文中では \|\vspace| や \|\vskip| を用いたスペースの調整を行なわないようにすること.
263
264
265 %4.2.3
266 \subsubsection{フォントサイズ}
267
268 フォントサイズは,スタイルファイルによって自動的に設定されるため,
269 基本的には著者が自分でフォントサイズを変更する必要はない.
270
271 %4.2.4
272 \subsubsection{句読点}
273
274 句点には全角の「.」,
275 読点には全角の「,」を用いる.
276 ただし英文中や数式中で「.」や「,」を使う場合には,
277 半角文字を使う.「。」や「、」は使わない.
278
279
280
281 %4.2.5
282 \subsubsection{全角文字と半角文字}
283
284 全角文字と半角文字の両方にある文字は次のように使い分ける.
285
286 \begin{enumerate}
287 \item 括弧は全角の「(」と「)」を用いる.但し,英文の概要,図表見出し,
288 書誌データでは半角の「(」と「)」を用いる.
289
290 \item 英数字,空白,記号類は半角文字を用いる.ただし,句読点に関しては,
291 前項で述べたような例外がある.
292
293 \item カタカナは全角文字を用いる.
294
295 \item 引用符では開きと閉じを区別する.
296 開きには \|``| を用い,閉じには\|''| を用いる.
297 \end{enumerate}
298
299 %4.2.6
300 \subsubsection{箇条書}
301
302 箇条書に関する形式を特に定めていない.場合に応じて標準的な \|enumerate|,
303 \|itemize|, \|description| の環境を用いてよい.
304
305
306 %4.2.7
307 \subsubsection{脚注}
308
309 脚注は \|\footnote| コマンドを使って書くと,
310 ページ単位に\footnote{脚注の例.}や\footnote{二つめの脚注.}のような参照記号とともに脚注が生成される.
311 なお,ページ内に複数の脚注がある場合,参照記号は\LaTeX を2回実行しないと正しくならないことに注意されたい.
312
313
314
315 また場合によっては,
316 脚注をつけた位置と脚注本体とを別の段に置く方がよいこともある.
317 この場合には,\|\footnotemark| コマンドや \|\footnotetext| コマンドを使って対処していただきたい.
318
319
320 なお,脚注番号は論文内で通し番号で出力される.
321
322
323
324
325 %4.2.8
326 \subsubsection{OverfullとUnderfull}
327
328 組版時にはoverfullを起こさないことを原則としている.
329 従って,まず提出するソースが著者の環境でoverfullを起こさないように,
330 文章を工夫するなどの最善の努力を払っていただきたい.
331 但し,\|flushleft| 環境,\|\\|,\|\linebreak| などによる両端揃えをしない形でのoverfullの回避は,
332 できるだけ避けていただきたい.
333 また著者の執筆時点では発生しないoverfullが,
334 組版時の環境では発生することもある.
335 このような事態をできるだけ回避するために,
336 文中の長い数式や \|\verb| を避ける,
337 パラグラフの先頭付近では長い英単語を使用しない,
338 などの注意を払うようにして頂きたい.
339
340
341
342
343 %4.3
344 \subsection{数式}\label{sec:Item}
345
346 %4.3.1
347 \subsubsection{本文中の数式}
348
349 本文中の数式は \|$| と \|$|, \|\(| と \|\)|, あるいは \|math| 環境のいず
350 れで囲んでもよい.
351
352 %4.3.2
353 \subsubsection{別組の数式}
354
355 別組数式(displayed math)については \|$$| と \|$$| は使用せずに,
356 \|\[| と \|\]| で囲むか,
357 \|displaymath|, \|equation|, \|eqnarray| のいずれかの環境を用いる.
358 これらは
359 %
360 \begin{equation}
361 \Delta_l = \sum_{i=l|1}^L\delta_{pi}
362 \end{equation}
363 %
364 のように,センタリングではなく固定字下げで数式を出力し,
365 かつ背が高い数式による行送りの乱れを吸収する機能がある.
366
367 %4.3.3
368 \subsubsection{eqnarray環境}
369
370 互いに関連する別組の数式が2行以上連続して現れる場合には,
371 単に\|\[| と \|\]|,
372 あるいは \|\begin{equation}| と\|\end{equation}| で囲った数式を書き並べるのではなく,
373 \|\begin|\allowbreak\|{eqnarray}| と \|\end{eqnarray}| を使って,
374 等号(あるいは不等号)の位置で縦揃えを行なった方が読みやすい.
375
376
377 %4.3.4
378 \subsubsection{数式のフォント}
379
380 \LaTeX が標準的にサポートしているもの以外の特殊な数式用フォントは,
381 できるだけ使わないようにされたい.
382 どうしても使用しなければならない場合には,
383 その旨申し出て頂くとともに,
384 組版工程に深く関与して頂くこともあることに留意されたい.
385
386
387 \begin{figure}[tb]
388 \setbox0\vbox{
389 \hbox{\|\begin{figure}[tb]|}
390 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
391 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
392 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
393 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
394 \hbox{\|\end{figure}|}
395 }
396 \centerline{\fbox{\box0}}
397 \caption{1段幅の図}
398 \ecaption{Single column figure with caption\\
399 explicitly broken by $\backslash\backslash$.}
400 \label{fig:single}
401 \end{figure}
402
403
404
405 %4.4
406 \subsection{図}
407
408 1段の幅におさまる図は,
409 \figref{fig:single} の形式で指定する.
410 位置の指定に \|h| は使わない.
411 また,図の下に和文と英文の双方の見出しを,
412 \|\caption| と \|\ecaption| で指定する.
413 文字数が多い見出しはは自動的に改行して最大幅の行を基準にセンタリングするが,
414 見出しが2行になる場合には適宜 \|\\| を挿入して改行したほうが良い結果となることがしばしばある
415 (\figref{fig:single} の英文見出しを参照).
416 図の参照は \|\figref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
417
418
419
420
421 \begin{figure}[tb]
422 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
423 \footnotesize
424 \setbox0\vbox{
425 \hbox{\|\begin{minipage}[t]%|}
426 \hbox{\| {0.5\columnwidth}|}
427 \hbox{\|\CaptionType{table}|}
428 \hbox{\|\caption{| \ldots \|}|}
429 \hbox{\|\ecaption{| \ldots \|}|}
430 \hbox{\|\label{| \ldots \|}|}
431 \hbox{\|\makebox[\textwidth][c]{%|}
432 \hbox{\|\begin{tabular}[t]{lcr}|}
433 \hbox{\|\hline\hline|}
434 \hbox{\|left&center&right\\\hline|}
435 \hbox{\|L1&C1&R1\\|}
436 \hbox{\|L2&C2&R2\\\hline|}
437 \hbox{\|\end{tabular}}|}
438 \hbox{\|\end{minipage}|}}
439 \hbox{}
440 \centerline{\fbox{\box0}}
441 \caption{\protect\tabref*{tab:right} の中身}
442 \ecaption{Contents of Table \protect\ref{tab:right}.}
443 \label{fig:left}
444 \end{minipage}%
445 \begin{minipage}[t]{0.5\columnwidth}
446 \CaptionType{table}
447 \caption{\protect\figref*{fig:left} で作成した表}
448 \ecaption{A table built by\\ Fig.\,\protect\ref{fig:left}.}
449 \label{tab:right}
450 \vskip1mm
451 \makebox[\textwidth][c]{\begin{tabular}[t]{lcr}\hline\hline
452 left&center&right\\\hline
453 L1&C1&R1\\
454 L2&C2&R2\\\hline
455 \end{tabular}}
456 \end{minipage}
457 \end{figure}
458
459 \begin{figure*}[tb]
460 \setbox0\vbox{\large
461 \hbox{\|\begin{figure*}[t]|}
462 \hbox{\quad \|<|図本体の指定\|>|}
463 \hbox{\|\caption{<|和文見出し\|>}|}
464 \hbox{\|\ecaption{<|英文見出し\|>}|}
465 \hbox{\|\label{| $\ldots$ \|}|}
466 \hbox{\|\end{figure*}|}}
467 \centerline{\fbox{\hbox to.9\textwidth{\hss\box0\hss}}}
468 \caption{2段幅の図}
469 \ecaption{Double column figure.}
470 \label{fig:double}
471 \end{figure*}
472
473
474 また紙面スペースの節約のために,
475 1つの \|figure|(または \|table|)環境の中に複数の図表を並べて表示したい場合には,
476 \figref{fig:left} と \tabref{tab:right} のように個々の図表と各々の \|\caption|/\|\ecaption|
477 を \|minipage| 環境に入れることで実現できる.
478 なお図と表が混在する場合,
479 \|minipage| 環境の中で\|\CaptionType{figure}| あるいは \|\CaptionType|
480 \|{table}| を指定すれば,
481 外側の環境が \|figure| であっても \|table| であっても指定された見出しが得られる.
482
483
484
485 2段の幅にまたがる図は,
486 \figref{fig:double} の形式で指定する.
487 位置の指定は \|t| しか使えない.
488
489
490
491 図の中身では本文と違い,
492 どのような大きさのフォントを使用しても構わない(\figref{fig:double} 参照).
493 また図の中身として,encapsulate されたPostScriptファイル(いわゆるEPSファイル)を読み込むこともできる.
494 読み込みのためには,プリアンブルで
495 %
496 \begin{quote}
497 \|\usepackage{graphicx}|
498 \end{quote}
499 %
500 を行った上で,
501 \|\includegraphics| コマンドを図を埋め込む箇所に置き,
502 その引数にファイル名(など)を指定する.
503
504
505
506
507 %4.5
508 \subsection{表}
509
510 表の罫線はなるべく少なくするのが,仕上がりをすっきりさせるコツである.
511 罫線をつける場合には,
512 一番上の罫線には二重線を使い,左右の端には縦の罫線をつけない (\tabref{tab:example}).
513 表中のフォントサイズのデフォルトは\|\footnotesize|である.
514
515
516 また,表の上に和文と英文の双方の見出しを,
517 \|\caption|と \|\ecaption| で指定する.
518 表の参照は \|\tabref{<|ラベル\|>}| を用いて行なう.
519
520 \begin{table}[tb]
521 \caption{表の例}
522 \ecaption{An Example of Table.}
523 \label{tab:example}
524 \hbox to\hsize{\hfil
525 \begin{tabular}{l|lll}\hline\hline
526 & column1 & column2 & column3 \\\hline
527 row1 & item 1,1 & item 2,1 & ---\\
528 row2 & --- & item 2,2 & item 3,2 \\
529 row3 & item 1,3 & item 2,3 & item 3,3 \\
530 row4 & item 1,4 & item 2,4 & item 3,4 \\\hline
531 \end{tabular}\hfil}
532 \end{table}
533
534
535
536
537 \newpage%%%%%
538
539 %4.6
540 \subsection{参考文献・謝辞}
541
542 %4.6.1
543 \subsubsection{参考文献の参照}
544
545 本文中で参考文献を参照する場合には\|\cite|を使用する.
546 参照されたラベルは自動的にソートされ,
547 \|[]|でそれぞれ区切られる.
548 %
549 \begin{quote}
550 文献 \|\cite{companion,okumura}| は\LaTeX の総合的な解説書である.
551 \end{quote}
552 %
553 と書くと;
554 %
555 \begin{quote}
556 文献\cite{companion,okumura}は\LaTeX の総合的な解説書である.
557 \end{quote}
558 %
559 が得られる.
560
561 %4.6.2
562 \subsubsection{参考文献リスト}
563 参考文献リストには,
564 原則として本文中で引用した文献のみを列挙する.
565 順序は参照順あるいは第一著者の苗字のアルファベット順とする.
566 文献リストはBiB\TeX と\verb+ipsjunsrt.bst+(参照順)
567 または\verb+ipsjsort.bst+(アルファベット順)を用いて作り,
568 \verb+\bibliograhpystyle+と\verb+\bibliography+コマンドにより
569 利用することが出来る.
570 これらを用いれば,
571 規定の体裁にあったものができるので,
572 できるだけ利用していただきたい.
573 また製版用のファイル群には\verb+.bib+ファイルではなく\verb+.bbl+ファイルを
574 必ず含めることに注意されたい.
575 一方,何らかの理由でthebibliography環境で文献リストを
576 「手作り」しなければならない場合は,
577 このガイドの参考文献リストを注意深く見て,
578 そのスタイルにしたがっていただきたい.
579
580
581
582
583 %4.6.3
584 \subsubsection{謝辞}
585
586 謝辞がある場合には,
587 参考文献リストの直前に置き,
588 \|acknowledgment|環境の中に入れる.
589
590
591
592 %5
593 \section{論文内容に関する指針}
594
595 論文の内容について,
596 論文誌ジャーナル編集委員会で作成した「べからず集」を以下に示す.
597 投稿前のチェックリストとして利用頂きたい.
598 これ以外にも,査読者用,
599 メタ査読者用の「べからず集」\cite{webpage2}も公開しているので,
600 参照されたい.
601 また,作文技術に関する \cite{book1, book2, book3, book4}のような書籍も参考になる.
602
603
604
605 %5.1
606 \subsection{書き方の基本}
607
608 \begin{itemize}
609 \item[$\Box$] 研究の新規性,有用性,信頼性が読者に伝わるように記述する.
610 \item[$\Box$] 読み手に,読みやすい文章を心がける(内容が前後する,背景・
611 課題の設定が不明瞭などは読者にとって負担).
612 \item[$\Box$] 解決すべき問題が汎用化(一般的に記述)されていないのは再
613 考を要する(XX大学の問題という記述に終始).あるいは,
614 (単に「作りました」だけで)解決すべき問題そのものの記述
615 がないのは再考を要する.
616 \item[$\Box$] 結論が明確に記されていない,または,範囲,限界,問題点な
617 どの指摘が適切ではない,または,結論が内容にそったもので
618 はないものは再考を要する.
619 \item[$\Box$] 科学技術論文として不適当な表現や,分かりにくい表現がある
620 のは再考を要する.
621 \item[$\Box$] 極端な口語体や,長文の連続などは再考を要する.
622 \item[$\Box$] 章,節のたて方,全体の構成等が適切でない文章は再考を要す
623 る.
624 \item[$\Box$] 文中の文脈から推測しないと内容の把握が困難な論文にしない.
625 \item[$\Box$] 説明に飛躍した点があり,仮説等の説明が十分ではないのは再
626 考を要する.
627 \item[$\Box$] 説明に冗長な点,逆に簡単すぎる点があるのは再考を要する.
628 \item[$\Box$] 未定義語を減らす.
629 \end{itemize}
630
631
632 %5.2
633 \subsection{新規性と有効性を明確に示す}
634
635 \begin{itemize}
636 \item[$\Box$] 在来研究との関連,研究の動機,ねらい等が明確に説明されて
637 いないのは再考を要する.
638 \item[$\Box$] 既知/公知の技術が何であって,何を新しいアイデアとして提
639 案しているのかが書かれていないのは再考を要する.
640 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
641 \item[$\Box$] 提案内容の説明が,概念的または抽象的な水準に終始していて,
642 読者が提案内容を理解できない(それだけで新規性が感じられ
643 ないもの)のは再考を要する.
644 \item[$\Box$] 論文で提案した方法の有効性の主張がない,またはきわめて貧
645 弱なのは再考を要する.
646 \end{itemize}
647
648 %5.3
649 \subsection{書き方に関する具体的な注意}
650
651 \begin{itemize}
652 \item[$\Box$] 和文標題が内容を適切に表現していないのは再考を要する.
653 \item[$\Box$] 英文標題が内容を適切に表現していない,または英語として適
654 切でないのは再考を要する.
655 \item[$\Box$] アブストラクトが主旨を適切に表現していない,または英文が
656 適切ではないのは再考を要する.
657 \item[$\Box$] 記号・略号等が周知のものでなく,または,用語が適切でなく,
658 または,図・表の説明が適当ではないのは再考を要する.
659 \item[$\Box$] 個人的あるいは非常に小さなグループ/企業だけで通用するよ
660 うな用語が特別な説明もなしに多用されているのは再考を要す
661 る.
662 \item[$\Box$] 図表自体は十分に明確ではない,または誤りがあるのは再考を
663 要する.
664 \item[$\Box$] 図表が鮮明ではないのは再考を要する.
665 \item[$\Box$] 図表が大きさ,縮尺の指定が適切でないのは再考を要する.
666 \end{itemize}
667
668 %5.4
669 \subsection{参考文献}
670
671 \begin{itemize}
672 \item[$\Box$] 参考文献は10件以上必要(分野によっては20件以上,30件以上
673 という意見もある).
674 \item[$\Box$] 十分な参考文献は新規性の主張に欠かせない.
675 \item[$\Box$] 適切な文献が引用されておらず,その数も適切ではないのは再
676 考を要する.
677 \item[$\Box$] 日本人によるしかるべき論文を引用することで日本人研究コミュ
678 ニティの発展につながる.
679 \item[$\Box$] 参考文献は自分のものばかりではだめ.
680 \end{itemize}
681
682 %5.5
683 \subsection{二重投稿}
684
685 \begin{itemize}
686 \item[$\Box$] 二重投稿はしてはならない ─ ただし国際会議に採択された論
687 文を著作権が問題にならないように投稿することは構わない.
688 \item[$\Box$] 他の論文とまったく同じ図表を引用の明示なしに利用すること
689 は禁止.
690 \item[$\Box$] 既発表の論文等との間に重複があるのは再考を要する.
691 \end{itemize}
692
693 %5.6
694 \subsection{他の人に読んでもらう}
695
696 \begin{itemize}
697 \item[$\Box$] 投稿経験が少ない人は,採録された経験の豊富な人に校正して
698 もらう.
699 \item[$\Box$] 読者の立場から見て論理的な飛躍がないかに注意して記述する.
700 \end{itemize}
701
702 %5.7
703 \subsection{その他}
704
705 \begin{itemize}
706 \item[$\Box$] 投稿前にチェックリストの各項目を満たしているか,必ず確認
707 する.
708 \end{itemize}
709
710 %6
711 \section{おわりに}
712
713 本稿では,A4縦型2段組み用に変更したスタイルファイルを用いた論文のフォー
714 マット方法と,論文誌ジャーナル編集委員会がまとめた「べからず集」に基づく
715 論文の書き方を示した.内容的にまだ不十分の部分が多いため,意見,要望等を
716 \begin{quote}
717 \|editt@ipsj.or.jp|
718 \end{quote}
719 までお寄せ頂きたい.
720
721
722
723 \begin{acknowledgment}
724 A4横型に対するガイドを基に,本稿を作成した.
725 クラスファイルの作成においては,
726 京都大学の中島 浩氏にさまざまなご教示を頂き,
727 さらにBiB\TeX 関連ファイルの利用についても快諾頂いたことを深謝する.
728 また,A4横型に対するガイドを作成された当時の編集委員会の担当者に深謝する.
729 \end{acknowledgment}
730
731
732
733 \begin{thebibliography}{10}
734
735 \bibitem{okumura}
736 奥村晴彦:改訂第5版\LaTeXe 美文書作成入門,
737 技術評論社(2010).
738
739 \bibitem{companion}
740 Goossens, M., Mittelbach, F. and Samarin, A.:
741 {\it The LaTeX Companion},
742 Addison Wesley, Reading, Massachusetts (1993).
743
744 \bibitem{book1}
745 木下是雄:
746 理科系の作文技術,
747 中公新書(1981).
748
749 \bibitem{book2}
750 Strunk W. J. and White E.B.:
751 {\it The Elements of Style, Forth Edition},
752 Longman (2000).
753
754 \bibitem{book3}
755 Blake G. and Bly R.W.:
756 {\it The Elements of Technical Writing},
757 Longman (1993).
758
759 \bibitem{book4}
760 Higham N.J.:
761 {\it Handbook of Writing for the Mathematical Sciences},
762 SIAM (1998).
763
764 \bibitem{webpage1}
765 情報処理学会論文誌ジャーナル編集委員会:
766 投稿者マニュアル(online),
767 \urlj{http://www.ipsj.or.jp/journal /submit/manual/j\_manual.html}
768 (2007.04.05).
769
770 \bibitem{webpage2}
771 情報処理学会論文誌ジャーナル編集委員会:
772 べからず集(online),
773 \urlj{http://www.ipsj.or.jp/journal/manual /bekarazu.html}
774 (2011.09.15).
775
776 \end{thebibliography}
777
778
779
780
781 \end{document}