view software/KVM.md @ 99:a6e501ada7c1

backup 2022-04-06
author autobackup
date Wed, 06 Apr 2022 00:10:04 +0900
parents e12992dca4a0
children
line wrap: on
line source

# kvm

## kvmとは
Linux上で仮想化環境を利用するためのソフトウェア。
KVMはIntel社のIntel VTやAMD社のAMD-Vなどマイクロプロセッサの提供する仮想化支援機能を利用し、LinuxカーネルをVMMとして動作させる。その上で複数台のコンピュータを仮想的に動作させることができ、Linux自体を含む様々なOSを並列に動作させることができる。

## kvmでの差分ディスク管理

以下のコマンドを実行することでxmlファイルを作成することができる。

```
 % /usr/bin/qemu-kvm -name VMNAME -hda /media/fcs/student/e  /e  /IMAGENAME.qcow2 -m 2048
```

- "VMNAME"がVM名、"IMAGENAME"がIMAGEファイル名となる。
- "-m" オプションでメモリ容量の設定。この場合は2048MB
- "-hda" オプションでストレージとして与えるファイルの指定。

作成したファイルには必要に応じて以下の変更を加える。
- type archの値を'i686'からx86_64に。
- <driver name='qemu' type='qcow2'/>を<disk>〜</disk>間に追加。
- <graphics type='vnc' port='5901' autoport='no' listen=''/>を<graphics type='vnc' port='5901' autoport='yes' listen='0.0.0.0'/>に変更。

既存の xml ファイルをコピーして、直接 xml を書き換えてしまってもよい。
書き換える必要がある部分は、
- name
- uuid
- source file
- mac address の4つ。

name にはVM名、uuid には uuidgen コマンドで生成されたもの、source file には使用するファイルのパス、mac address には他と被らないように適当な mac address を入れればいい。

### ethernetの設定
ブリッジ接続の場合は、作成したxmlファイルにさらに変更を咥えなければならない。
- interface typeの値を'ethernet'から'bridge'に変更。

### イメージファイルの作成
QCOW2形式なら、最初に全容量を確保しないのでスペースを広く取らない。また、Copy on Writeが使えるのでイメージ本体には書き込まずに差分ファイルデータに書き込み、差分で管理することができる。
以下のコマンドを実行することでQCOW形式のイメージファイルが作成される。

```
 % qemu-img create -b BASEIMAGE -f qcow2 IMAGE
```

- "-b"オプションでbase imageを指定しておくことで作成したイメージファイルには差分のみが書き込まれるようになる。BASEIMAGEにベースとするファイルのパスを指定する。
- "-f"オプションでフォーマットの指定。ここでは前述したようにQCOW2。
- IMAGEは作成するイメージファイル名。

### xmlファイルの登録
作成したxmlファイルをvirshに登録する。このとき既にイメージファイルを作成しておく必要がある。登録は以下のコマンドを実行することで行える。

```
 % sudo virsh define XMLFILE
```

XMLFILEに登録するファイルのパスを指定する。また、登録されたxmlファイルは/etc/libvirt/qemu 以下にコピーされて管理されるため、登録後に元のxmlファイルに変更を加えても反映されない。編集方法については次の項にて示す。

### virsh
virshは他にも以下のような用途がある。
- xmlファイルの編集
```
 % sudo virsh edit VMNAME
```
登録したxmlファイルの編集を行う。前述したとおり、これらのファイルは/etc/libvirt/qemu 以下に存在する。

- 起動
```
 % sudo virsh start VMNAME
```
指定したVMを起動する。

- 一覧の確認
```
 % sudo virsh list --all
```
登録したVMの一覧を表示する。

- VNCポートの確認
```
 % sudo virsh vncdisplay VMNAME
```
指定したVMのVNCポートを表示する。

- xmlファイルの確認
```
 % sudo virsh dumpxml VMNAME
``` 
指定したVMのxmlファイルの内容を表示する。

### kvm で linux kernel を debug する

http://okinawadevops.github.io/2014/10/18/yosukeota/

- ie-virsh define 01  で指定されたディレクトリに qcow2 のイメージを置く
- ie-virsh start 01 で起動する
- ie-virsh vncdisplay 01 で表示された番号に5900を足したものがVNCポートになる
- defineのときに表示されたパスワードでVNCに接続する
- root でログインしてgrubを書き換えてコンソールログインできるようにする
- `/etc/default/grub` を編集する
- ie-virsh console 01 
- あるいはipv6でsshで接続する

https://fedoraproject.org/wiki/Building_a_custom_kernel を見てkernelをコンパイルする
コンパイルしたディレクトリを手元にコピーする

ie-virsh destroy 01 , ie-virsh undefine 01 で一度消してからie-virsh gdb-define 01 でデバッグ用にVMを定義する

`ie-virsh start 01` で起動する
コピーしたソースディレクトリ上に移動し
```
    gdb vnlinux
```
とする
```
ie-virsh dumpxml 01 でデバッグポートを確認してgdbの中で
    target remote :01234
```
01234はデバッグポート