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Update prepaper
author Tatsuki IHA <e125716@ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Wed, 17 Feb 2016 05:33:16 +0900
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 NATを越えたネットワーク接続に対応しておらず、遠隔地などで授業やゼミに参加することが出来ない。
 また、ゼミの際に、マルチディスプレイを使用して画面配信を行う際、すべての画面が配信され、不必要な画面まで表示されてしまう。
 
+
 そこで、本研究では上記の問題点を解決し、TreeVNCの有用性を評価することで授業やゼミを円滑に行えることを目標とする。
 
 \label{chap:introduction}
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 \input{dummy.tex}
 \begin{document}
-\title{有線 LAN 上のPC画面配信システム TreeVNC の改良}
+\title{PC画面配信システムTreeVNCの NAT への対応}
 \author{125716B 氏名 {伊波}{立樹} 指導教員 : 河野 真治}
 \date{}
 \maketitle
@@ -34,7 +34,51 @@
 
 本研究ではTreeVNCの改良として、NATへの対応、 マルチディスプレイへの対応等のリファクタリングを行うとともに、TreeVNC 有用性を示すために画像データの遅延時間計測を行った。
 
+\section{画面共有を利用したコミュニケーション}
+授業やゼミ等で、それぞれが PC 端末を持っている場合では、
+PC の機能を活かしたコミュニケーションが可能である。
+
+通常の授業では先生の用意した資料、 PC 画面を見ながら授業が進むことが多い。 
+ゼミでは発表者を切り替えながら発表を行う。
+
+通常これらの画面を表示するためにプロジェクタが使用されている。
+しかし、プロジェクタでは通常の授業の際、参加者はプロジェクタに集中するため、手元の PC をほぼ使用することができない。
+更に手元の PC を使う際はプロジェクタと PC を行き来するため、目に負担がかかってしまう。
+またゼミの際には発表者を切り替えるたびにプロジェクタにケーブルを差し替える必要がある。
+ケーブルの差し替えの際に発表者の PC によってアダプターの種類や解像度の設定によって正常に PC 画面を表示できない場合もある。
+
+画面配信システム TreeVNC\cite{taninari:2011a}は発表者の画面を参加者の PC に表示する。
+そのため、参加者は不自由なく手元の PC を使用しながら授業を受ける事が可能になる。
+更に発表者の切り替えの際もケーブルの差し替えずに共有する画面の切替を可能としている。
+
+Tree VNC は VNC\cite{vnc} を使用した画面配信を行っている。
+しかし通常の VNC では配信側に全ての参加者が接続するため、多人数の際の処理性能が落ちてしまう。
+Tree VNC では有線でネットワークに接続した参加者をバイナリツリー状に接続し、 配信コストをクライアントに分散させる仕組みになっている。
+そのため、授業で先生の画面を表示する際、多人数の生徒が参加しても処理性能が下がらない。
+また、ツリーのルートが参照している VNC サーバーを変更することで、共有する画面の切替が可能となる。
+
+しかし TreeVNC を授業やゼミで使用している中、 様々な問題が発生した。
+NATを越えたネットワーク接続に対応しておらず、遠隔地などで授業やゼミに参加することが出来ない。
+また、ゼミの際に、マルチディスプレイを使用して画面配信を行う際、すべての画面が配信され、不必要な画面まで表示されてしまう。
+
+そこで、本研究では上記の問題点を解決し、TreeVNCの有用性を評価することで授業やゼミを円滑に行えることを目標とする。
+
 \section{画面配信システムTreeVNC}
+VNC(Virtual Network Computing) は、 RFBプロトコルを用いて遠隔操作を行うリモートデスクトップソフトウェアである。
+
+TreeVNC は Java を用いて作成された TightVNC(Tight Virtual Network Computing)\cite{tightvnc} を元に作成されている。
+
+TreeVNC は クライアント同士を接続させ、画面描画のデータを受け取ったクライアントが次のクライアントにデータを流す方式を取っている。
+また、サーバへ接続しに来たクライアントをバイナリツリー状に接続する(図\ref{fig:tree})。
+バイナリツリー状に接続することで、$N$ 台のクライアントが接続しに来た場合、画面配信の画像データをコピーする回数は従来の VNC ではサーバ側で$N$ 回する必要があるが、TreeVNCでは各ノードが2回ずつコピーするだけで済む。 
+
+\begin{figure}[htbp]
+    \begin{center}
+        \includegraphics[width=60mm]{./pic/treeVnc.pdf}
+    \end{center}
+    \caption{構成される木構造}
+    \label{fig:tree}
+\end{figure}
 
 \section{NAT への対応}
 遠隔地からでもゼミや授業に参加できるよう、 NATを越えたネットワークから TreeVNC への接続を可能にした。
@@ -112,7 +156,14 @@
 
 \section{TreeVNC の評価}
 
+\section{まとめ}
+本研究では画面配信システム TreeVNC での NAT 対応、 リファクタリングによる機能改良、 TreeVNC の評価を行った。 
+NATを越えに対応した Direct Connection という接続方法を確立し実装した。
+これにより、NAT を越えた別ネットワークのユーザーが TreeVNC に参加することが可能となった。
+また、リファクタリングによって以下の機能の改良を行い、安定性の向上をおこなった。
+
 \section{今後の課題}
+今回追加した Direct Connection では NAT を 越えたネットワークの画面の配信を行うのみであ り、 TreeVNC の利点の 1 つである画面切り替え を行うことが出来ない。そのため、NAT を越えた ネットワークでの画面切り替えの実装を行う。
 
 \nocite{*}
 \bibliographystyle{junsrt}
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