Mercurial > hg > Papers > 2019 > aka-midterm
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author | akahori |
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date | Thu, 15 Nov 2018 17:40:39 +0900 |
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--- a/midterm/midterm.tex Wed Nov 14 23:14:44 2018 +0900 +++ b/midterm/midterm.tex Thu Nov 15 17:40:39 2018 +0900 @@ -48,11 +48,11 @@ \section{研究目的} %% 分散OSを作りたい. -コンピュータにおいてデータの破損や不整合は深刻な異常を引き起こす原因となる. そのため, 破損, 不整合を検知するために, 近年注目されたブロックチェーン技術を用いる. ブロックチェーンは分散システムとして注目されており, データの破損や不整合をハッシュ値によって比較できる. そして, 誤操作や改ざんがあった場合でも, ブロックチェーンを用いることで簡単にデータの追跡が行える. +コンピュータにおいてデータの破損や不整合は深刻な異常を引き起こす原因となる. そのため, 破損, 不整合を検知するためにブロックチェーン技術を用いる. ブロックチェーンは分散ネットワーク技術であり, データの破損や不整合をハッシュ値によって比較できる. そして, 誤操作や改ざんがあった場合でも, ブロックチェーンを用いることで簡単にデータの追跡が行える. 当研究室では分散フレームワークとしてChristieを開発しており, これはGearsOSにファイルシステムとして組み込む予定がある. そのため, Christieにブロックチェーンを実装し, GearsOSに組み込むことにより, GearsOSのファイルシステムにおいてデータの破損, 不整合を検知できる. また, GearsOS同士による分散ファイルシステムを構成することができ, 非中央的にデータの検証ができるようになる. もし分散システムを構成しない場合でもデータの整合性保持は行え, 上記の目的は達成できる. -よって, Christieにブロックチェーンを実装し, 分散環境でのデータの整合性保持, 追跡を行う. +よって, 本研究では, Christieにブロックチェーンを実装し, 分散環境でのデータの整合性保持, 追跡を行う. @@ -79,9 +79,9 @@ \item トランザクションリスト. \end{itemize} -ブロックは前のブロックと暗号化ハッシュでつながっている. 前のブロックのハッシュは, これらのパラメータをつなげてハッシュ化しているため, 現在のブロックのハッシュが作られる際も, その前のブロックのハッシュに依存して作られる. そのため, もしブロックを改ざんしたいとしたら, そのブロックにつながるすべてのブロックを改ざんしなければならない. +ブロックは前のブロックと暗号化ハッシュでつながっている. 前のブロックのハッシュは, これらのパラメータをつなげてハッシュ化している. また, 現在のブロックのハッシュが作られる際も同様に, 直前のブロックのハッシュに依存して作られる. そのため, もしブロックを改ざんするなら, その先につながるすべてのブロックを改ざんしなければならない. -その仕組みだけならば複数のブロックのハッシュを同時に改ざんすることで, データが改ざんされてしまう可能性がある. しかし, ブロックに付け加える場合にある作業を行わせ, それによってある条件に収まるHashを作らせることで, 改ざんの可能性を少なくしている. 例えば, ビットコインだとProof of Workという計算問題を解かせ, Hashを生成する. これは単純にはソースコード\ref{code:proof of work}のような問題を解くのと同義である. +しかし, その仕組みだけならば複数のブロックのハッシュを同時に改ざんすることで, データが改ざんされてしまう可能性がある. そのため, ブロックに付け加える際に計算作業を行わせ, それによってある条件に収まるHashを作らせることで, 改ざんの可能性が抑えられている. 例えば, ビットコインだとProof of Workという計算問題を解かせ, Hashを生成する. これは単純にはソースコード\ref{code:proof of work}のような問題を解くのと同義である. \begin{lstlisting}[caption="Proof of Workを単純にしたコード", label={code:proof of work}] while(1){