Mercurial > hg > Papers > 2023 > soto-master
diff Paper/tex/cbc.tex @ 15:f0d512637e52
Add ref
author | soto <soto@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> |
---|---|
date | Wed, 01 Feb 2023 22:16:45 +0900 |
parents | c28e8156a37b |
children | 40a9af45b375 |
line wrap: on
line diff
--- a/Paper/tex/cbc.tex Wed Feb 01 20:27:04 2023 +0900 +++ b/Paper/tex/cbc.tex Wed Feb 01 22:16:45 2023 +0900 @@ -13,53 +13,53 @@ したがって,Code Gear に Deta Gear を与え,それをもとに処理を行い, 出力として Data Gear を返し,また次の Code Gearに遷移していく流れとなる. -本章ではCbCの概要について説明する。 +本章ではCbCの概要について説明する. \section{Code Gear / Data Gear} -CbCでは、検証しやすいプログラムの単位として DataGear と CodeGear という単位を用いる。 +CbCでは,検証しやすいプログラムの単位として DataGear と CodeGear という単位を用いる. -CodeGear はプログラムの処理そのものであり、一般的なプログラム言語における関数と同じ役割である。 -DataGear は CodeGear で扱うデータの単位であり、処理に必要なデータである。 -CodeGear の入力となる DataGear を Input DataGear と呼び、出力は Output DataGear と呼ぶ。 +CodeGear はプログラムの処理そのものであり,一般的なプログラム言語における関数と同じ役割である. +DataGear は CodeGear で扱うデータの単位であり,処理に必要なデータである. +CodeGear の入力となる DataGear を Input DataGear と呼び,出力は Output DataGear と呼ぶ. -CodeGear 間の移動は継続を用いて行われる。 -継続は関数呼び出しとは異なり、呼び出した後に元のコードに戻れず、次の CodeGear へ継続を行う。 -これは、関数型プログラミングでは末尾再帰をしていることと同義である。 +CodeGear 間の移動は継続を用いて行われる. +継続は関数呼び出しとは異なり,呼び出した後に元のコードに戻れず,次の CodeGear へ継続を行う. +これは,関数型プログラミングでは末尾再帰をしていることと同義である. \section{CbC と C言語の違い} -同じ仕様でCbCとC言語で実装した際の違いを、実際のコードを元に比較する。 -比較するにあたり、再起処理が含まれるコードの例として、 -フィボナッチ数列の n 番目を求めるコードを挙げる。 -C言語で記述したものが\coderef{fib_c}。CbCで記述したものが\coderef{fib_cbc}になる。 -CbCは実行を継続するため、 return を行えない。そのためC言語での実装も return を書 -かず関数呼び出しを行い、最後にexitをして実行終了するように記述している。 +同じ仕様でCbCとC言語で実装した際の違いを,実際のコードを元に比較する. +比較するにあたり,再起処理が含まれるコードの例として, +フィボナッチ数列の n 番目を求めるコードを挙げる. +C言語で記述したものが\coderef{fib_c}.CbCで記述したものが\coderef{fib_cbc}になる. +CbCは実行を継続するため, return を行えない.そのためC言語での実装も return を書 +かず関数呼び出しを行い,最後にexitをして実行終了するように記述している. \lstinputlisting[label=code:fib_c, caption=C言語で記述した フィボナッチ数列の n 番目 を求めるコード, firstline=5] {src/cbc/fib.c} \lstinputlisting[label=code:fib_cbc, caption=CbCで記述した フィボナッチ数列の n 番目 を求めるコード, firstline=5] {src/cbc/fib.cbc} -軽量実装になっているのか、上記のコードをアセンブラ変換した結果を見て確認する。 -全てを記載すると長くなるので、アセンブラ変換した際のfib関数のみを記載する。 -C言語で記述した\coderef{fib_c}をアセンブラ変換した結果が\coderef{c-ass}。 -CbCで記述した\coderef{fib_cbc}をアセンブラ変換した結果が\coderef{cbc-ass}になる。 +軽量実装になっているのか,上記のコードをアセンブラ変換した結果を見て確認する. +全てを記載すると長くなるので,アセンブラ変換した際のfib関数のみを記載する. +C言語で記述した\coderef{fib_c}をアセンブラ変換した結果が\coderef{c-ass}. +CbCで記述した\coderef{fib_cbc}をアセンブラ変換した結果が\coderef{cbc-ass}になる. -比較すると、fib 関数の内部で再度 fib 関数を呼び出す際、 -C言語で実装した\coderef{c-ass}の30行目では callq で fib 関数を呼び出している。 -対して CbC で実装した\coderef{cbc-ass}の32行目では、 jmp により fib 関数に移動 -している。 +比較すると,fib 関数の内部で再度 fib 関数を呼び出す際, +C言語で実装した\coderef{c-ass}の30行目では callq で fib 関数を呼び出している. +対して CbC で実装した\coderef{cbc-ass}の32行目では, jmp により fib 関数に移動 +している. \lstinputlisting[label=code:c-ass, caption=cで記述した際の fib 関数のアセンブラ] {src/cbc/c.txt} \lstinputlisting[label=code:cbc-ass, caption=cbcで記述した際の fib 関数のアセンブラ] {src/cbc/cbc.txt} -以上のことから CbCが軽量継続を行っていると言える。 +以上のことから CbCが軽量継続を行っていると言える. \section{Meta Code Gear / Meta Data Gear} -Meta DataGear は CbC 上のメタ計算で扱われる DataGear である。例えば stub -CodeGear では Context と呼ばれる接続可能な CodeGear、DataGear のリストや、DataGear -のメモリ空間等を持った Meta DataGear を扱っている。 +Meta DataGear は CbC 上のメタ計算で扱われる DataGear である.例えば stub +CodeGear では Context と呼ばれる接続可能な CodeGear,DataGear のリストや,DataGear +のメモリ空間等を持った Meta DataGear を扱っている. また,プログラムを記述する際は,ノーマルレベルの計算の他に,メモリ管理,スレッド管理,資源管理等を記述しなければならない処理が存在する. これらの計算はノーマルレベルの計算と区別してメタ計算と呼ぶ.