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date | Mon, 10 Nov 2008 05:00:42 +0000 |
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\section{ Multi core system} 複数のCPUを載せたコンピュータは昔から使われて来たが、最近の 傾向は、一つのChipに複数のCPUコアを載せたものの登場である。 従来のマルチプロセッサは同期をサポートしたキャッシュを経由し メインメモリにアクセスすることが多いが、最近開発されたMulti Core では、CPU間の通信に特別なポートを用意している。 例えば、IntelはQuick Pathと言う通信ポートががある。 これにより、メインメモリへのアクセスによる競合を避けることが できる。しかし、その分、複雑なプログラミングが必要となる。 Cell Broadband Engine\cite{Cell} は、SCEIとIBMによって開発された PS3ゲーム 機用のCPUであり、2 thread のPPU(PowerPC Unit)と、8個のSPU (Synergetic Processing Unit) を持つ(図\ref{cellarch})。本研究で用いたPS3Linux (FedoreCore 6) では、6個のSPUを使うことが出来る。SPUはそれぞれ256kbのローカル メモリを持ち、バスに負担をかけることなく並列に計算を進めること が出来る。SPUからメインメモリへは、SPUの機械語から直接アクセス することは出来ず、CellのMFC(Memory Flow Controller)へDMA (Direct Memory Access) 命令を送ることで行われる。 SPUはグラフィックスに適した、4つの固定小数点、浮動小数点を同時に 演算する命令などを持ち、PPUに比べて高速な演算が可能であり、 ほとんどの演算をSPU上で進めることが推奨されている。 \begin{figure}[htb] \begin{center} \includegraphics[width=6cm]{fig/cell.eps} \caption{cellarch} \end{center} \label{cellarch} \end{figure}