Mercurial > hg > Papers > 2014 > toma-master
annotate paper/introduciton.tex @ 43:aa6de0f67a0a
add files
author | Daichi TOMA <toma@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp> |
---|---|
date | Tue, 04 Feb 2014 09:38:20 +0900 |
parents | 909c9097ebb8 |
children | e32c9a53310c |
rev | line source |
---|---|
34 | 1 \chapter{研究背景と目的} \label{ch:introduction} |
2 | 2 \pagenumbering{arabic} |
3 | |
36 | 4 Web サービスの脆弱性狙った攻撃が頻繁に発生している。 |
37
909c9097ebb8
describe the maybe monad
Daichi TOMA <toma@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
parents:
36
diff
changeset
|
5 脆弱性を悪用されると、Web サービス運営者は賠償など多大な損害を受ける可能性がある。 |
43 | 6 純粋関数型プログラミング言語 Haskell は、バッファオーバーフローや、クロスサイトスクリプティング、SQL インジェクションを事前の型検査で防ぐことができる。 |
36 | 7 つまり、Haskell を用いることで信頼性の高い Web サービスを開発できると言える。 |
6
37efb7dc0bda
describe introduciton
Daichi TOMA <toma@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
parents:
2
diff
changeset
|
8 |
36 | 9 本研究の目標は、Haskell を用いて信頼性の高い Web サービスおよびデータベースの開発である。 |
10 また、並列実行で性能が線形に向上するスケーラビリティの達成を目指す。 | |
11 Web サービス のスケーラビリティを実現するための難点の一つはデータベースであり、データベースは並列にデータにアクセスできる設計が必要となる。 | |
12 | |
9 | 13 本研究では並列にデータへアクセスする手法として、非破壊的木構造を利用する。 |
34 | 14 非破壊的木構造では、排他制御をせずにデータへアクセスすることが可能でありスケーラビリティを確保できる\cite{shoshi:2010a}\cite{shoshi:2011a}\cite{shoshi:2011b}。 |
6
37efb7dc0bda
describe introduciton
Daichi TOMA <toma@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
parents:
2
diff
changeset
|
15 |
36 | 16 実装した並列データベースの読み込みと書き込みについて性能を計測し、 |
17 読み込みに関して 12 コアで実行した場合、 1 コアで実行した場合と比較して、10.77 倍 という性能向上率が確認でき、 | |
18 マルチコアプロセッサの性能を引き出すことができた。 | |
6
37efb7dc0bda
describe introduciton
Daichi TOMA <toma@cr.ie.u-ryukyu.ac.jp>
parents:
2
diff
changeset
|
19 |
36 | 20 また、Web 掲示板サービスを開発し、 既存の Java の非破壊的木構造データベースを用いた掲示板実装との比較をおこない、読み込みで 1.87 倍、書き込みで 2.3 倍の性能が確認できた。 |