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author | suruga |
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date | Fri, 27 Oct 2017 12:21:18 +0900 |
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--- a/midterm.tex Thu Oct 26 20:00:33 2017 +0900 +++ b/midterm.tex Fri Oct 27 12:21:18 2017 +0900 @@ -29,7 +29,8 @@ \section{研究背景} スマートフォンやタブレット端末の普及にともない、年々Webサービスの利用者は増加した一方で、データ量が増大し、サーバ側への負荷も増加している。 これを解決するため、Webサービスには、よりシステムの処理能力を拡張する性質である、スケーラビリティが求められてきている。 -スケーラビリティとは、 + +スケーラビリティとは、高性能のマシンを用意したり、複数のマシンに処理を分散させたりすることで、システムの処理能力を向上させる性能を指す。 webサービスにスケーラビリティを付与する方法の1つに、データベースにスケーラビリティを持たせる事が考えられる。 そこで、当研究室ではスケーラビリティを持つデータベースとして木構造を持つ分散データベースjungleを開発している。 @@ -51,13 +52,11 @@ Jungleは基本的にオンメモリで使用することを考えており、一度、木のルートを取得すれば、その上で木構造として自由にアクセスして良い。 \section{分散フレームワークAliceによる分散環境の構築} -本研究では、分散環境上でのJungleの性能を確認する為、VMを32台用意し、それぞれでJungleを起動して、Jungle間で通信をする環境をつくる。 -Jungle間の通信部分を、当研究室で開発している並列分散フレームワークAlice[1]にて再現する。 - -Aliceとは当研究室で開発している並列分散フレームワークである。Aliceにより、トポロジーを構成する機能とデータアクセスの機構が提供される。 +本研究では、分散環境上でのJungleの性能を確認する為、VMを32台分のサーバーノードを用意し、それぞれでJungleを起動することで、Jungle間で通信をする環境をつくる。 +Jungleを起動したサーバーノード間の通信部分を、当研究室で開発している並列分散フレームワークAlice[1]にて再現する。 Aliceには、ネットワークのトポロジーを構成するTopologyManager[2]という機能が備わっている。TopologyManagerに参加表明をしたサーバーノードに順番に、接続先のサーバーノードのIPアドレス、ポート番号、接続名を送り、受け取ったサーバーノードはそれらに従って接続する。 -今回、TopologyManagerはVM32台分のJungleを、それぞれ木構造のトポロジーを形成するように采配する(図\ref{fig:topologymanager} )。 +今回、TopologyManagerはJungleをのせたVM32台分のサーバーノードを、木構造を形成するように采配する(図\ref{fig:topologymanager} )。 \begin{figure}[H] \centering @@ -66,7 +65,7 @@ \label{fig:topologymanager} \end{figure} -AliceによってJungleのネットワークを木構造のトポロジーで形成した後に、Jungle間でのデータの通信部分を再現しなければならない。そこで、TreeOperationLog[2]を利用する。TreeOperationLogには、ノードの編集の履歴などの情報が入っている。TreeOperationLogをAliceによって他のJungleへ送ることで、送信元のJungleと同じ編集を送信先のJungleで行う。こうして、Jungle間でのデータの同期を可能にしている。 +トポロジー構成後、Jungle間の通信でのデータ形式にはTreeOperationLog[2]を利用する。TreeOperationLogには、ノードの編集の履歴などの情報が入っている。TreeOperationLogをAliceによって他のJungleへ送ることで、送信元のJungleと同じ編集を行う。こうして、Jungle間でのデータの同期を可能にしている。 \section{TORQUE Resource Manager} 分散環境上でのJungleの性能を測定するにあたり、VM32台にJungleを起動させた後、それぞれでデータを書き込むプログラムを動作させる。プログラムを起動する順番やタイミングは、TORQUE Resource Manager[1]というジョブスケジューラーによって管理する。 @@ -82,8 +81,8 @@ ユーザーはジョブを記述したシェルスクリプトを用意し、スケジューラーに投入する。その際に、利用したいマシン数やCPUコア数を指定する。TORQUEは、ジョブに必要なマシンが揃い次第、受け取ったジョブを実行する。 \section{Testプログラム} これまでの分散環境上でのJungleの性能を測定する実験で使われたTestプログラムは、フロントエンドにJettyというWebサーバーが使われていた。 -このままでは、Webサーバーを仲介したJungleの性能の測定結果になってしまう。 -今回、Webサーバーを取り除き、これまでの研究により純粋にJungleの性能を測定するTestプログラムを作成する。 +このままでは、Webサーバーが仲介した測定結果になってしまう。 +そこで、Webサーバーを取り除き、これまでの研究により純粋にJungleの性能を測定するTestプログラムを作成する。 Testプログラムは、木構造における子ノードに、データを複数書き込む機能を提供する。 末端の複数の子ノードにデータをそれぞれ書き込み、最終的にrootノードへデータをmergeしていく(図\ref{fig:logupdatetest} )。