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author | Ken Miyahira <e175733@ie.u-ryukyu.ac.jp> |
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date | Tue, 16 Feb 2021 00:55:48 +0900 |
parents | 5334697f98bf |
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\chapter{旧システム} 本章では,2020年8月まで使用されていたシステムの環境,演習や研究用に利用できるVM管理システムについて述べる. \section{オンプレミス環境} 旧システムは,KVMを利用したVMベースのシステムを構築していた. VMは本コースのWebやDNS等の基幹システム,学生が演習や研究用で利用できる貸出VMで利用されていた. そのため,利用者が必要とする十分なスペックを提供するため,表\ref{tb:oldserver}のスペックの汎用サーバを4台導入した. \begin{table}[H] \begin{center} \caption{旧システムの汎用サーバ} \begin{tabular}{|c|c|} \hline CPU & Intel Xeon E5-2699 v3 (2.30GHz/18Core) \\ \hline CPUユニット数 & 2 \\ \hline メモリ & 768GB\\ \hline HDD & 600GB \\ \hline \end{tabular} \label{tb:oldserver} \end{center} \end{table} 次にVMのイメージを保存するために表\ref{tb:oldsandisk}のストレージを2台導入した. ハードディスクドライブの故障が想定されるため,RAID6を採用し信頼性及び可用性の向上を行った. ストレージと汎用サーバとの接続プロトコルはiSCSIを採用した. KVMは標準でライブマイグレーションに対応している. そこで,クラスタファイルシステムとして利用可能なファイルシステムである,GFS2を採用した. \begin{table}[H] \begin{center} \caption{旧システムのSAN用ストレージ} \begin{tabular}{|c|c|} \hline HDD & SAS 1.2TB x 24 \\ \hline 回転数 & 15000rpm \\ \hline RAID & 6 \\ \hline 実行容量 & 19.7TB \\ \hline \end{tabular} \label{tb:oldsandisk} \end{center} \end{table} 最後にシステムのバックアップを行うために表\ref{tb:olddisk}の大容量ストレージを2台導入した. 大容量ストレージには本コースのWebやデータベース,ユーザのホームディレクトリなどを月に一度バックアップを行う. % こいつ...もしかしたら Netgea ???? % お前には救われたんだ.ie-homeを守ってくれてありがとう!!!!! % 本当にお疲れ様でした \begin{table}[H] \begin{center} \caption{旧システムの汎用ストレージ} \begin{tabular}{|c|c|} \hline HDD & SAS 4.0TB x 24 \\ \hline 回転数 & 7200rpm \\ \hline RAID & 6 \\ \hline 実行容量 & 68.5TB \\ \hline \end{tabular} \label{tb:olddisk} \end{center} \end{table} \subsection{問題点} 旧システムでは,学生が演習などで利用できる環境として貸出VMのみであった.そのため以下のような問題が生じた. \begin{itemize} \item 仮想環境の貸出サービスにおいて,新しく仮想環境を作成するにはシステム管理チームへ申請が必要であった. そのため,一部学生は申請の方法が分からなかったり,貸出サービスがあることが周知されていなかったため,旧システムのリソースが余っていた. \item 機械学習の演習ではGPUが求められる.だが,旧システムにはGPUが搭載されていないため,要求されるリソースを提供できない. そのため,貸出サービスではなく研究室ごとの機器が多く利用された. \item VM貸出サービスのみのため,サーバのリソースを学生が最大限利用できなかった. \item クラウドサービスの契約を行い,最大100台のIPv6を設定されたVMがあった. 学生も利用できるVMであったが,あまり周知されておらずOSの課題でのみ使用されていた. \item 旧システムのクラスタファイルシステムであるGFS2のロックマネージャーを担当するサーバが停止すると,ファイルシステムにアクセスができなくなっった. そのため,学科のサービスを提供できなくなった. \end{itemize} % 簡単に 1ページ未満にしよう % 無理でした ^_^;)