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author kiyama <e185758@ie.u-ryukyu.ac.jp>
date Mon, 17 Apr 2023 18:33:18 +0900
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システム運用において,障害が発生することは避けがたいものである.それゆえにシステムの状態を常に把握し,障害を未然に防ぐことが重要である.しかし,サービスの多様化やシステムの高度化により管理者の負担が大きくなっている.このような問題を解決するためには,管理者の負担を軽減し,操作しやすい仕組みが必要である.

琉球大学工学部工学科知能情報コースでは,学生や教員に対してネットワーク接続や仮想サーバーの貸し出し,知能情報コースのwebサイトを提供するための学科システムがあり,24時間365日運用されている.学科システムは,学生を中心とするシステム管理チームと実践的なシステムの運用管理を習得することを目的とした演習科目を受講する生徒によって管理されている.

ここでシステム管理チームの主な活動内容を紹介する.
システム利用者からの依頼の対応,サービスの運用,週一回のミーティングが挙げられる.
これらの作業は対象のサービスが稼働しているサーバーにログインしCLI上で操作を行なっている.システムを理解しているメンバーはサービスが稼働しているサーバーや作業場所を覚えていたり探したりできるが,新規メンバーにとっては難易度が高い. ここで,これまでの作業ログや定例業務はscrapboxという共有ノートサービスに作業ログを纏めている.しかし,検索性の悪さや擬似タイトルの多さからシステムに慣れていない作業者は目的の操作を探すのは困難である.
また,演習科目を受講している生徒以外でシステム管理に興味を持ち参加する学生は少ない.
演習科目でシステム管理の活動を学んだ生徒も定着率が低い問題がある.

そこで本稿ではチャットツールであるmattermostを用いたシステム管理の手法を設計する.これにより,システム管理の負担を軽減し,システムの状態をより簡単に確認することができるようになる.